宝石の中でもトップクラスの高価買取が期待出来るダイヤモンド。
ダイヤモンドは大きさや石の質によって買う時も、売る時も大きく価格が変動します。
1ctのダイヤモンドと0.5ctのダイヤモンドを査定してもらうと、0.5ctの小さいダイヤの方が高い査定金額なんてこともあります。
日経経済新聞によるとダイヤモンドの査定金額は店舗によって23倍も変わり、大きく差が出ることもあるとの事実もあります。
ではなぜそんなに買取価格が変わるのでしょうか?
その理由は知識や経験不足により価値判断が出来ず、リスクを考えて相場より極端に低い査定を行う買取店舗が多いからです。
ダイヤモンドや宝石は難しく、素人に近い買取店舗に持ち込むのはとても注意が必要です。
査定金額が5万円にしかならなったダイヤモンドが本来は30万円の価値なんてことも。
この記事では、ダイヤモンドを買取してもらう時の高価買取方法をご紹介いたします。
目次
1 ダイヤモンドの評価基準
ダイヤモンドの買取時における評価基準はダイヤモンドの国際基準である4Cを用いて買取価格が決定します。
4Cは4つのCから始まるColor、Cut、Clarity、Caratの総称になります。
4Cによって買取価格が変わってくるので、買取してもらう前に所有のダイヤモンドの4Cを確認しましょう。
1-1 Carat(重さ)
ダイヤモンドの見た目で一番大きく変わるのがカラット。
カラットは4Cの中でなんとなく聞いたことがある単語だと思います。
なのでなんとなくカラットは大きさと思っている人が多いですが実は重さになります。
1ct=0.2gと定義付けされており、大きくなればなるほど値段も高くなります。
一般的な婚約指輪の大きさは0.3ctが最も売れる大きさになります。
婚約指輪で1ct以上を贈る人は少数ですが、1ct以上は大粒ダイヤモンドと呼ばれ価格が高額になります。
1ctの直径は約6.4mmになりますが、1ctでもプロポーション(形)が悪ければ6mmに満たない石もあります。
逆に1ctで直径を基準より大きくしても、プロポーションが悪くなりダイヤの輝きも落ちてしまいます。
このプロポーションは次のカットに関わっていきます。
製品(リング、ネックレス、イヤリング)にダイヤモンドが付いている場合は、金属部分にD1.00ctなどといった刻印が彫られているのでダイヤモンドの大きさを確認してみましょう。
1-2 Cut(研磨)
Cutは1-1でも少し触れましたが、ダイヤモンドのプロポーション(形、研磨)の評価のことです。
カットは4Cの中でも唯一人間が行うことで、カットによって光の反射が変わり、ダイヤモンドの輝きに直結します。
評価は最上級をExcellentとし、VeryGood、Good、Fair、Poorと変わってきます。
Goodと聞くと良いカットと思われがちですが、評価の中ではちょうど真ん中の位置になります。
またFair、Poorとなると買取金額が大きく変わってきます。この2つのランクだと高価買取は厳しいと思います。
出典:wixonjewelers
一番左がベストプロポーションだとすると、Fair、Poorは1番右のようなイメージです。
プロでもCUTの評価は難しく、一般の人が自分の持っているダイヤのカット評価をするのは無理なので参考までに確認してみましょう。
1-3 Clarity(透明度)
クラリティはダイヤの内包物(キズ)等の評価になります。
ダイヤモンドは天然の産物になるのでキズや内包物がないダイヤモンドはほぼありません。
左のFL(FLAWLESS)を最上級として右に行くと評価が落ちていきます。
赤く印がついているものが不純物やキズです。
IクラスになるとFair、Poorと同様高価買取は期待できないと思います。
FLやIFは市場でもなかなか見ることは出来ないので、VVSクラスにでも高価買取は期待できます。
1-4 Color(色)
最後はColorになります。
カラーはその名の通り色です。
ダイヤモンドは基本的に無色な石ほど評価が高くなります。
ダイヤモンドは普通無色だと思っている人が多いですが裸石で見ると無色でないことがよくわかります。
カラーはDを最上級として下がっていきます。
またイエローではなく、ブラウンダイヤは高価買取は期待できません。
基本的には無色の評価が高いですがZよりさらにいくとファンシーカラーというものがあり、逆にファンシーがつくと価値は急激にあがります。
1-5 4Cまとめ
このように4Cを基本にダイヤモンドの査定を行っていきます。
これに蛍光性やダイヤモンドのカット種類(ハートシェイプ等)で買取価格が決まってきます。
クラリティやカット、カラーはプロでも難しく素人が見てもまずわからないと思います。
そこで何が大事になってくるかというと次の章の鑑定書です。
2 鑑定書
出典:GIA
鑑定書は4Cの評価を中立な立場の鑑定機関が作成してくれる証明書になります。
この鑑定書があるかどうかで買取価格も大きく変わってきます。
鑑定書には4Cはもちろんこのダイヤモンドの細かな情報が記載されており、買取店の評価より正確なダイヤモンドの評価になります。
買取店も鑑定書を参考に査定するため、鑑定書の有無によってリスクが変わり高価買取に繋がります。
買取してもらう場合は、鑑定書も忘れないように持っていきましょう。
※鑑定機関によっては信用度が違い、鑑定書があっても低くなる場合もあります。
3 買取価格
それではダイヤモンドの業者取引はいくらなのか見ていきましょう。
1.000ct EX F SI1 | 業者取引 ¥310,000 |
1.000ct GOOD G VS2 | 業者取引 ¥300,000 |
1.000ct GOOD G SI2 蛍光あり | 業者取引 ¥235,000 |
1.000ct GOOD K I1 | 業者取引 ¥120,000 |
1.000ct GOOD F VVS2 | 業者取引 ¥480,000 |
1.000ct VERYGOOD H SI2 | 業者取引 ¥200,000 |
0.500ct EX D VVS2 | 業者取引 ¥155,000 |
0.500ct GOOD G VS2 | 業者取引 ¥85,000 |
0.500ct GOOD H I1 | 業者取引 ¥40,000 |
0.500ct FAIR E VS1 | 業者取引 ¥52,000 |
0.500ct VERYGOOD G VS1 | 業者取引 ¥96,000 |
0.500ct GOOD I SI2 蛍光あり | 業者取引 ¥20,000 |
0.500ct GOOD G SI2 | 業者取引 ¥65,000 |
上記の表を見ると1ctで最高48万円ついているものもあれば、1ctでも12万円のものもあります。
同じ重さの1ctでも、4Cの他のランクによって大きく異なってきます。
なので1つの買取店に持っていても高いのか安いのか判断はつかないと思うので何店舗か回るのがベストだと思います。
4 ダイヤモンドを売るのにはこれ
ダイヤモンドを高く売るのは断トツでこれがおすすめです。
retro.jpによる業者間でのオークション代行になります。
出典:retro.jp
ダイヤモンドはリスクが高いので安く買取を行う店舗が多いですが、この方法はプロの市場で業者同士が競り合います。
価値がわかる業者が他店と競り合うので、普通に買取店に持っていくより高く落札されます。
retroオークション代行はこちらretro.jp
5 まとめ
ダイヤモンドはより知識と経験が必要になります。
あなたが買取をしてもらおうとしている店舗は本当にダイヤモンドを見れますか?
信用がない店舗に売るより業者市場への出品の方がより透明性があるのではないでしょうか。