マイセンの買取に対応している店舗は全国各地にたくさんありますが、魅力的な値段で買取してくれる店舗は限られています。
最寄りの買取店で安い値段でマイセンを手放してしまい、手元に少ししか現金を残せなかったという人は意外と多いようです。
マイセンを高額買取してもらうためには、知識の豊富な買取店へ依頼することが非常に重要です。
そこで今回は、マイセンを売るときのおすすめ買取店と少しでも高く売るコツについて詳しく説明します。
目次
マイセンとは?
出典:カップ&ソーサーセット|ドイツの名窯マイセン 日本公式サイト
そもそもマイセンは、ドイツのマイセン地方で生産される磁器のことを言います。
その歴史は300年前から始まっており、中国や日本で作られているような質の良い磁器を製造しようと、列国の王侯貴や事業家たちが製品開発に取り組んだことが起源とされています。
中でも、ドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王は、東洋磁器の屈指の蒐集家であることが有名。
蒐集した磁器で城館を飾っただけでなく、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを監禁して磁器製造の秘法を研究させたとも言われています。
数年にも及ぶ試行錯誤の結果、1709年にようやく白磁製法を解明し、1710年にはヨーロッパ発となる硬質磁器窯「マイセン」が生み出されたのです。
マイセンのおすすめ買取店
マイセンの買取には幅広い知識が求められます。
多くのマイセンは定価に比べて中古市場では安くなってしまう傾向にあるのですが、中には希少で価値あるアイテムもあるので、その違いを見極めてくれる買取店に依頼しましょう。
こちらでおすすめの買取店をご紹介します。
retro
出典:retro.jp
retro.jpは東京・渋谷にあるブランド買取業者です。運営元は株式会社retroで、買取業務を専門に行なっており、高い査定力、高額買取が魅力の業者です。
汚れや傷があるなど多少の破損箇所があっても買取に対応してくれますので、「他店では買取を断られたアイテム」でも、一度retro.jpに買取査定を依頼してみるといいでしょう。
実店舗は構えていませんが、渋谷駅から徒歩数分のところにある本社で対面での買取にも対応しています。店舗家賃や在庫管理といった余分なコストを削減することにより粗利率を35%、買取金額はだいたい売価の半値で提示しており、かなり高額買取をしていると言えるでしょう。
また、retro.jpならではの買取方法としてお客様から預かった商品を代わりに販売し、買取金額の70%以上を返金する「委託販売」があります。
委託販売では基本的に買取するよりも高い返金が期待できるのが魅力ですが、選ばれている主な理由は売れた金額と返金する金額が明らかなところです。
通常は買取が成立したらそのあといくらで売られているかまで調べませんし、わからないことが多いと思いますが中にはかなり高額で販売している場合もあり、売った方が損をしてしまうケースもあります。委託販売では「いくらで売れて」、「いくら返金されて」、「いくらretroへ支払っているか」が一目瞭然です。販売金額に応じで返金する割合も事前にご提示しているので損をすることなく安心して取引が出来ます。
福ちゃん
安心・丁寧・満足・納得をモットーに掲げる買取福ちゃんは、買取実績200万点以上を誇る買取店です。
日本各地に実店舗を構えており、店舗買取以外にも宅配買取、出張買取も行っております。
宅配買取を利用する際は、空いてる時間にお品物を無料宅配キットに梱包して発送するだけでご自宅に居ながら査定サービスを受けることが可能です。
出張買取は、実際に査定する姿を近くで見て査定員と相談をしたい方や、買取希望の品物が多かったり大きかったりする方におすすめです。また、訪問当日に買取希望商品の追加も可能なため、はっきりと買取希望アイテム数が決まっていない場合でも問題ありません。
また、プライバシーの保護を徹底して行っているためロゴ無しの社用車を使用していて、ご希望であれば玄関先で査定することも可能です。
八光堂
出典:八光堂
八光堂は東証マザーズ上場企業であるバリュエンスグループである「バリュエンスアート&アンティークス株式会社」が運営する骨董、美術品の買取専門店です。
創業40年を誇る老舗の買取業者で骨董・美術品の買取には定評があります。骨董・美術品買取では「日本能率協会総合研究所」調べによると、査定額満足度1位を獲得しており、利用ユーザーも非常に多いです。
詳細な買取ジャンルは絵画や日本画、骨董品や工芸品だけでなく現代アートなどの買取にも対応しています。
また、骨董・美術品は査定が難しいことで知られていますが、その道一筋43年以上の買取歴を持つ鑑定士、そこで修行をされた鑑定士に査定をしてもらえるので、適正価格での買取に対応してもらえます。
ドイツの高級食器ブランドであるマイセンは美術品としても高額で売買されており、実際に八光堂では「四大元素 水」を150万円で買い取った実績があります。そのほかにも数十万を越えるようなアイテムばかりですので、高額買取が期待できます。
マイセンを少しでも高額買取してもらうコツ
マイセンの買取で高額になるポイントをご紹介していきます。
また反対に安くなってしまう場合も紹介いたしますので、安くなるようなことはせず高額査定につながるようにお役立てください。
ひび割れや破損に注意!
食器の買取価格を大きく左右するのが、ひび割れや破損がないかどうかです。特に絵柄や装飾の部分に欠損がある場合には、査定額が大幅に下がってしまう可能性もあります。
マイセン磁器のひび割れ、破損を防ぐには、以下の点に気をつけて使用やお手入れをすることが重要です。
- かたいものに強く当てない
- 初めて使用したあとは、ぬるま湯で洗う(熱湯はNG)
- タワシやクレンザーの使用はNG。やわらかいスポンジに食器用洗剤をつけて優しく洗う
- 重ねて保管する際は、器と器の間に布を当てる
- 金、銀、プラチナなどの装飾があるものは、電子レンジで使用しない
※人形やガラス製品の取り扱い方法については、マイセンの公式ホームページをご覧ください
なお、もしひび割れや破損をしてしまった場合でも、自分で修理は行わない方が無難です。素人が無理に修理をすると、かえって価値が下がってしまう可能性が大きいため、そのまま買取店に査定に出すのがおすすめです。
しかるべきルートから入手している
マイセンは偽物や贋作も多く存在します。そのため、どのように入手・購入したのかがとても重要になってきます。
有名オークションで落札した、信頼できる買取店で購入した、アンティークの収集家から譲り受けた、などが「しかるべきルート」に該当します。
付属品が揃っている
どのブランド、商品でもいえることですが、箱やカードなどの付属品が揃っていた方が買取価格は高くなります。新品に近い状態で付属品があるだけで、買取価格が2倍以上変わった例もあります。
箱は日常の保管用に使ったり潰したりせずに、そのままの形で押し入れや物置などに収納しておくと、長くいい状態を保つことができます。
マイセンの偽物・本物の見分け方
マイセンの買取でもたまに見かける偽物。
人気ブランドにはついて回る問題ですが、しっかりと見極める必要があります。買取業者であればほとんど見抜けるでしょうが、もし中古で購入する際はご注意ください。
双剣マークがついているかどうか
マイセンの真贋を見分ける一番のポイントは、双剣マークです。1722年以降のマイセンには、絵付師が一つひとつ手で描いた双剣マークが必ずついています。
つまり、双剣マークがないものは、まず偽物だと思って間違いないということです。(1721年以前のマイセンにも双剣マークがありませんが、市場に出回っていることはほとんどありません)
なお、双剣マークは年代によって変遷しています。購入する際には、以下の画像と見比べてみて、製造年などが正しいかどうか確認してみてください。
横文字のロゴはない
出典:古き旅
西洋のブランド食器というと、なんとなくブランド名が刻印されているような気がしませんか?
もちろんブランド名が刻印されたものもありますが、マイセンの食器に関してはありえません。上の写真のようにブランド名が刻印されていた場合は、残念ながら偽物です。
シリーズ番号、ペインター番号を確認する
出典:ユーロクラシクス
現在のマイセンで絵付がされているものは、ペインターや絵柄の番号が朱色で書かれています。
シリーズや限定品などによって、ブルーや白、金彩などで書かれている場合もあります。
双剣マークのように統一された色、番号、デザインではないため、見極めがしづらいですが、番号があることで本物の可能性はぐっと高まります。
マイセンの買取に関するよくある質問
汚れがあるものや古いアイテムでも買取してもらえるのか、買取してもらうにはどんな物が必要なのかなど、マイセンを買取してもらう際によくある質問にお答えします。
マイセンは保証書がなくても買取できますか?
マイセンにはギャランティーカードというものは基本的に付属していませんが、数量限定などのスペシャルモデルには入りある番号が記載された保証書がつく場合があります。
保証書がついているモデルに関しては一緒に査定に出さないと買取価格が下がってしまいますが、保証がなくても買取自体は可能です。
汚れや傷があるマイセンでも買取できますか?
ほとんどの買取店では、多少の汚れや傷がある商品でも買取をしています。
買取店では修復やクリーニングをした後に中古品として販売することが多いので、修復のしようがないほどのダメージや汚れがあるものは買取を断られることもあります。
不安な場合は、どの程度のダメージや汚れまでなら買取が可能か、事前に買取店に問い合わせてみることをおすすめします。
汚れや傷があると、その分買取価格が下がってしまうことは覚悟しておきましょう。
古いマイセンでも買取できますか?
マイセンの製品であれば古いものでも買取可能です。
オールドマインセンという、だいたい1924年頃よりも前の製品についてプレミア価格がついているアイテムもあります。
マイセンを買取してもらう際に必要なものは?
東京都の古物営業法で、買取業者が買取をする際には相手の身分証を確認するのが決まりとなっています。
買取店で買取をしてもらう時は身分証明書の提示を求められるので、以下のような身分証を必ず用意しておきましょう。
・運転経歴証明書
・パスポート
・住民基本台帳カード
・健康保険証
・在留カード
・特別永住者証明書
・個人番号カード
宅配買取の場合も同様で、身分を証明する書類のコピーをご同梱するよう求められます。
まとめ
マイセンを高額買取してもらうには、実際に査定に出してみないとわからないのですが、多くの実績があるところを中心に依頼することをお勧めします。
また、LINE査定ではスマートフォンで撮影して、LINEで送信するだけで査定額を提示してもらえます。わざわざ複数店舗にマイセンを持ち運んだり、梱包資材に詰めて複数店舗に配送する必要がないので、手軽に買取店を決められるのがメリットです。