宝石を売りたいと思う方が一番気になるポイントはどこでしょうか?
「どこの業者に宝石を売るのが一番高く買取してくれるのかお薦めを教えてほしい」
多くの方が一番気にするのは、より高く売ることが出来る買取店はどこなのか、というところでしょう。
宝石がを高額で買取してくれるおすすめの買取店と買取業界の豆知識を合わせてご紹介していきます。
目次
宝石の買取価格の違いはどうして生まれるのか?
そもそも、どうして業者によって買取価格に違いが生まれてくるのでしょうか。
買取価格に差が出るポイントは、あなたの宝石を「再販売可能な製品」として評価しているかどうかと「販売先・買い筋」の差です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
製品としての評価について
宝石の買取ではリングやネックレスなど、ジュエリーとして持ち込まれて買取を行う場合が一番多いです。今回このページをご覧になっている方の多くもジュエリーとして売却を検討されている方が多いと思います。
買取価格に差が生まれる大きなポイントのひとつは、売りたいジュエリーが「再販可能な製品」として評価されるか、「リサイクル素材」として評価されるかの違いがあります。
「再販可能な製品」とはジュエリーをそのまま販売が出来る製品の事を指しています。
実際は研磨職人によって磨き上げれたのちに、買取業者自体が小売り販売したり、ジュエリーショーなどで海外バイヤーに売却されて海を渡ります。
「再販可能な製品」であるためには、デザインが現在でも生きている状態である必要があります。
「再販可能な製品」ではなく「リサイクル素材」として評価された場合、買取金額は安くなります。
「リサイクル素材」とは、買取された後に、まったく別のジュエリーを作るための素材や別の用途に利用するための素材として取り扱われることを意味します。
土台となっている18金、プラチナなどの素材は溶かされ、宝石は外されて裸石(ルース)として再販売されます。
宝石・ジュエリーを売りに行くと、買取業者は重さを測りますが、「リサイクル素材」としての評価は主に重量と、あしらわれた宝石自体の価値で決まります。
買取業者が「リサイクル素材」として購入したジュエリーの貴金属部分は、中間回収業者に売却されます。
その後、精錬加工された貴金属は、金属商社がリサイクルし、宝石部分は中間回収業者がジュエリーメーカーに卸販売したり、業者オークションなどに出品され売却されます。
宝石の評価について
「リサイクル素材」として扱われた場合も、宝石は別にきちんと評価して欲しい。売り手からすると当然の願いです。
ダイヤモンドには世界的な評価基準となる4Cがありますが、ルビー、サファイア、エメラルドといった色石には明確な評価基準がありません。
そのため、業者によって宝石の評価が分かれることも多く、評価の違いが査定金額に反映されます。
中には色石を査定金額に入れない買取業者もありますので、色石評価をきちんと行うことを明言している買取業者に売るようにしましょう。
売り先の見込みについて
取引価格が100万円を超えてくるような高額ジュエリーについては、買取店も販売先を想定しながら買取を行いますので、販売先をどの程度もっているかによって査定額は変わってきます。
宝石というのは世界的に愛用者がいて、広く人気のある品物ですので、国外にも販売先を持っているような業者の方が高い査定額を提示できますのでおすすめです。
ブランドジュエリー
実際のところ、再販可能な製品評価されるジュエリーはデザインが今現在でも生きている、宝石評価が高いなど限定されています。
そのため、買取全体のうち、感覚的には2割程度と多くはありません。
ただし、ジュエリーにカルティエ、ティファニーなどのブランドがある場合、製品評価される可能性は大幅に上昇します。
プラチナや18金など土台自体に傷があっても、研磨して再販しますので、評価に影響ありません。
おすすめの宝石買取業者
おすすめの買取業者は
・「製品評価」される可能性の高い小売り経験豊富な買取業者
・色石まできちんと見てくれて査定結果を伝えてくれる買取業者です。
できれば買取競争の激しい大都市圏の業者に売るのがおすすめです。
テレビCMを行っているような大きな会社の方が安心ではないかと思われるかもしれませんが、会社の規模は大きくなくても宝石の価格相場、取扱いに詳しい担当者がいればおすすめです。
retro
出典:retro
数十万円・数百万円以上の価値のある宝石・宝飾品は、製品としての評価・石の評価、買取リスクに対する踏み込み度合が業者によって異なるため、買取価格に大きな差が出やすいのが特徴です。
retroは委託販売・業者オークションへの出品代行を行っている会社で、一般ユーザー・海外業者などから高額の売却先探しを行います。
特に1点もののファインジュエリーは高額ジュエリーの取り扱い経験の少ない店頭スタッフには難しく、買取リスクを嫌がり、安価な買取金額提示となりがちです。
アンティークウォッチも同様ですが、高級宝石は業者に買取リスクを負わせない状態で、最適な売却を行わせる方法が、おすすめです。retroは宅配と出張訪問で受け付けています。
コメ兵
PR出典:コメ兵
コメ兵は、株式会社コメ兵が運営するブランド買取店です。
創業70年を誇る老舗買取店コメ兵は、年間18万件の商品を査定しています。売上高は400億を超え、中古ブランド買取として最大級のシェアを誇るため、買取初心者の方でも安心して利用できます。
数多くのブランド品売買を行っているコメ兵は、店舗での販売に加えて自社のオンラインショップも保有し、豊富なブランド品の買取相場のデータベースを持っています。そのため、適正価格ではない値段で安く買い取られるといったことがないので高価買取も狙いやすいです。
また、メンズ・レディースを問わず多くのブランド品を扱っており、ジュエリー、時計、カメラ、楽器など取り扱いジャンルも豊富です。
宅配買取はウェブから簡単に申し込み出来て、無料宅配キットに商品を詰めて送るだけで簡単に査定してもらえるので普段なかなか店舗に出向く時間がない方におすすめです。
ブランドリバリュー
PR出典:ブランドリバリュー
ブランドリバリューは、高級腕時計やブランド品などの買取をしている業者です。
買取可能な品目は、時計・財布・バッグ・洋服・毛皮・靴・ジュエリー・金・プラチナ・宝石・着物・骨董品・切手と幅広いジャンルで対応しており、宝石類も積極的に買取をしています。
買取方法は店頭買取・宅配買取・出張買取に対応しており、査定方法も多様で、電話査定・LINE査定・テレビ電話査定・メール査定から好きな方法を選べます。
ユニークなサービスとして「出張店舗型」買取サービスを実施しており、自宅以外の希望した場所にブランドリバリューの買取専門車がきてくれて査定をしてもらうことが可能です。
高く買取される宝石の評価の仕組み
たくさんある宝石の中でどのようなものが価値が高いのでしょうか。
代表的な宝石である、ダイヤモンド、エメラルド、ルビー、サファイアで見ていきましょう。
ダイヤモンド
宝石の中で一番人気で高価なダイヤモンド。
4Cと呼ばれる世界共通の評価基準があり、これによってどのダイヤモンドの価値が決まります。
・カラット(carat)→ダイヤモンドの重さ(重いほど価値が高い)
・カラー(color)→ダイヤモンドの色(無色透明なほど価値が高い)
・クラリティ(clarity)→ダイヤモンドの透明度(不純物が少ないほど価値が高い)
・カット(cut)→ダイヤモンドの輝き(プロポーション、ポリッシュ、シンメトリーで判断)
カラーダイヤもあり、ブルーやピンクなど無色透明でなくても価値の高いダイヤモンドがあります。
エメラルド
グリーンの美しい宝石であるエメラルド。クレオパトラの時代より多くの女性の心惹きつけている宝石です。
エメラルドの価値基準は
・大きさ
・色
・輝き(照り)
・内包物(インクルージョン)
大きいからといって価値が高いとは限りません。上記の評価基準にてクオリティーの高い石であるかということが前提でさらに大きさがあると価値が高いものとなります。
ただ大きさがあってクオリティが低いものは価値が高くありません。グリーンの濃淡や輝きなどが重要視されます。ただ色が濃すぎても薄すぎても評価は低くなってしまいます。
ルビー
ルビーはその鮮やかさや華やかさから宝石の女王と呼ばれています。
ルビーの産地はアジア地方に限定されているので、取れる場所が限定されており希少性も高く中古市場でも人気のある宝石です。
ルビーの評価は
・大きさ
・色
・輝き(照り)
・内包物(インクルージョン)
で決まります。
また、価値の高い順にピジョンブラッド、ビーフブラッド、チェリーピンクと分けることができます。
大きさの他には透明度や色の濃淡によって価値が評価されますが、色の濃さはクロムといった不純物の割合で決まってきます。クロムが多ければ赤が濃くなり赤黒いような印象になります。クロムが少ないとよりピンクに近いカラーになります。
一番評価の高いピジョンブラッドは色が濃く鮮やかなレッドで、クロムがバランスのよい割合になっています。
サファイア
サファイアはルビーと同じ鉱物である「コランダム」から出来ている宝石です。
青色をサファイア、赤色をルビーとなっています。また、他にもパープル、ピンク、イエロー、グリーンなどのカラーがありますが、ルビー以外のコランダムはすべてサファイアに分類されています。
サファイアの評価は
・大きさ
・色
・輝き(照り)
・内包物(インクルージョン)
で決まります。
色が濃く、深いブルーのサファイアの方が価値が高くなります。
宝石の買取価格をアップさせるコツ
少しでも宝石を高額買取してもらう方法について、ご紹介していきます。
ついつい買取依頼するときに忘れてしまったり、あまり重要に思われていないことなどもあるので、ぜひ参考にしてください。
鑑定書・鑑別書をつける
ダイヤモンドの鑑定書、カラーストーンの鑑別書があれば査定の際に一緒に出すようにしてください。
査定士が宝石の評価を行う際の参考になりますし、再販売する際の信用になります。
鑑定機関はいくつもありますが、特に国際機関のGIA、国内最高の信用機関の中央宝石研究所、大手百貨店で使用されているAGTジェムラボラトリーの鑑定書は、買取業者間の取引にも信用されています。
査定士も記載評価で査定を進行することが多く、あるとないとでは査定金額が変わってきます。
宅配買取で依頼する
高額買取を狙う場合は、宅配買取がおすすめです。
ジュエリーの正確な評価には査定できる環境とスタッフが必要です。
店頭の場合は即時対応する必要がありますので、その時に勤務していたスタッフが査定することになりますが、宅配買取なら宝石に詳しいスタッフが時間をおいても確認ができるため、高額査定に繋がりやすいからです。
他にも売りたいものがあることをアピールする
買取業者は何度も利用してくれそうなお客様には多少利幅を削っても、今回の買取では喜んで頂きたいと考えるものです。
そのため、店頭買取などの際は、「他にも宝石をもっている」「売りたいと思っているということをアピールする」ことで、不用意な金額を提示させないようけん制することができます。
宝石の買取でよくある質問
汚れがあるものや古いアイテムでも買取してもらえるのか、買取してもらうにはどんな物が必要なのかなど、宝石を買取してもらう際によくある質問にお答えします。
保証書がなくても買取できますか?
保証書(ギャランティーカード)や鑑定書、鑑別書がなくても買取は可能です。
ただ、ない場合はある場合に比べて買取価格が安くなってしまうので注意が必要です。
汚れや傷がある宝石でも買取できますか?
多少の汚れや傷がある商品でも買取をしているところがほとんどです。
素材に価値がある場合があるので、古くても価値があり買取は可能です。
不安な場合は、どの程度のダメージや汚れまでなら買取が可能か、事前に買取店に問い合わせてみることをおすすめします。
古い宝石でも買取できますか?
買取は可能です。
デザインが古くても素材に価値がある場合がありますのでその際は買取可能です。
宝石の買取で必要なものを教えてください
東京都の古物営業法で、買取業者が買取をする際には相手の身分証を確認するのが決まりとなっています。
買取店で買取をしてもらう時は身分証明書の提示を求められるので、以下のような身分証を必ず用意しておきましょう。
・運転経歴証明書
・パスポート
・住民基本台帳カード
・健康保険証
・在留カード
・特別永住者証明書
・個人番号カード
宅配買取の場合も同様で、身分を証明する書類のコピーをご同梱するよう求められます。
まとめ
宝石、ジュエリーは製品評価されるかどうかで買取金額は大きく変わってきます。
できるだけ、製品評価される確率が高まる小売り販売経験が豊富で海外販路をもっている買取業者に売却するのがおすすめです。
また、売りたいジュエリーの種類によって、得意としている業者は異なりますので、販売している商品を見て、見極めて売るようにするといいと思います。