エトロは1968年にジンモ・エトロによりイタリア、ミラノにて創業されました。
創業のきっかけはジンモの祖母がしていたインドの伝統工芸スカーフのカシミール紋様を自らの手で蘇らせたいという想いから。
19世紀後半に一度失われたのカシミール紋様はエトロの手によって新たなペイズリー柄として美しく蘇り、そのエレガントでありながらどこかモダンでアーティスティックなデザインは世界中に一大ムーブメントを巻き起こします。
日本での販売が開始されたのは1988年とだいぶ創業から時間があきましたが、バブル時代と華やかなテキスタイルは見事にマッチングしイタリアを代表するブランドとして日本国内でも定着しました。
その後も時代に合わせたデザインは幅広い世代に愛され続けており、中古販売の需要も高くなっています。
今回はエトロの中でも高価買取が期待できる人気アイテムや買取相場、おすすめ買取店をご紹介させていただきます。
また、なるべく高く売れるようにする方法と、エトロの魅力を合わせてご紹介させていただきます。
目次
エトロの買取相場価格
通常中古販売業界ではシンプルなもの、定番のもの、いわゆる多くの方が使えるものの需要が高いためエトロの総柄や華やかなアイテムは流通量が多くないのでしょうか。
実はそんなことはありません。
エトロのペイズリー柄はブランドのアイコンとして十分に需要があり、エトロといえばペイズリー柄という風に世間的にもある意味定番化しています。
むしろエトロらしい繊細で華やかなカラーリングのものなども人気が高いのが現状で、中古市場で値段もつけやすくなっているそうです。
では、人気の買取アイテムと買取相場を細かくご紹介させていただきますのでご参考にしてみてください。
ペイズリー柄Tシャツ
出典:FARFETCH
買取相場:4,000円〜10,000円
高価買取店:12,000円
定価:37,509円
(状態の良いAランクを参考にしています。)
新作のTシャツはエトロらしいペイズリー柄を施したブランドを代表するデザイン。
創業者ジモン・エトロの一人娘であるベロニカ・エトロがクリエイティブディレクターを務め、老舗ブランドの伝統を守りつつフレッシュな印象に仕上げたコレクションです。
コットン100%で洗濯も可能なところが嬉しいポイント。
Tシャツの定価は比較的手の届きやすいので、中古品の流通も多くあります。
しかし、襟ぐりの着用感など状態がよいものは多くはないのでしっかりケアして綺麗な状態で査定すれば高価買取が期待できるアイテムです。
フローラルスカーフ
出典:FARFETCH
買取相場:3,000円〜5,000円
高価買取店:10,000円
定価:50,000円
(状態の良いAランクを参考にしています。)
こちらはシルク100%の大判ストールで、ペイズリー柄ではなくペイズリーをモチーフにした花柄のストールです。
実際エトロのストールの平均定価は30,000円ほどですがカシミヤの場合は10万を少し超える程度、シルクの場合は5万円程度となっています。
こちらのスカーフは新作でシルク100%なので、高価買取店で1万2千円程度が予想されます。
ストールの場合素材や大きさなどで大きく前後するので、なるべく多くの買取店にお見積もりをお願いしてみてください。
テーラードジャケット
出典:FARFETCH
買取相場:20,000円〜30,000円
高価買取店:40,000円
定価:304,000円
(状態の良いAランクを参考にしています。)
エトロのジャケットはシルエットとしても美しくかなり本格的なテーラリング技術を駆使したクオリティーの高いものです。
お決まりのペイズリー柄は裏地に大胆に使われており、表地はシックな大人の風格を醸し出し、脱いだ時にさりげなくエトロらしさをアピールできるにくいジャケットです。
そしてこちらのジャケットはシルク100%の裏地にカシミヤの表地を使用しているためジャケットの平均価格よりも少しお高くなっています。
しかし、通常のテーラージャケットでもエトロのジャケットは憧れのテーラードジャケットなだけあり、中古市場での人気はかなり高く状態が良ければ高価買取が期待できるアイテムです。
ペイズリーシャツ
出典:FARFETCH
買取相場:6,000円〜10,000円
高価買取店:12,000円
定価:52,000円
(状態の良いAランクを参考にしています。)
エトロのトップスといえばやはりペイズリー柄のシャツです。
個性的な柄のシャツを全面に押し出していても不思議と着れてしまうのは上品で気品あるエトロのクオリティーのおかげなのでしょう。
コットン100%のカジュアルに着用できるシャツは中古市場でも人気のアイテムです。
ペイズリーボストンバッグ
出典:FARFETCH
買取相場:13,200円〜23,000円
高価買取店:25,000円
定価:166,000円
(状態の良いAランクを参考にしています。)
エトロの定番バッグといえばカーフレザー100%のボストンバッグ。
エトロらしい繊細で上品なカラーリングのペイズリー柄がどんなファッションにもぴったりです。
容量も大きく使い勝手がいいので新品でも大変人気のあるアイテムで、中古市場での流通も多くあります。
高価買取が期待できるアイテムの一つです。
エトロ買取おすすめ店舗3選
エトロのアイテムはシルクや革製品などもあり、そのデザイン性だけではなく上質な素材を使用しているものも多く展開している一流ハイファッションブランドです。
そんなエトロを買い取ってもらうのは、ブランド価値だけではなく素材や時代背景を含めて査定してくれる店舗をおすすめしています。
きちんとした知識のもとで査定してもらえるよう、高価買取が期待できるおすすめ買取店をご紹介いたしますので、ぜひご参考にしてください。
エトロ買取おすすめ店舗1:retro.jp
retroの査定方法は、店舗に持ち込んでその場で査定してもらう通常査定とLINEで写真を送るだけのLINE査定、無料で宅配キットを送ってもらって自宅で詰めて送り返す宅配買取など様々な形の買取方法を行なっております。
ネット販売のみで展開することにより店舗コストを削減し、その分買取価格に還元している買取店でネット販売先も多方面にわたっています。
自社サイトの他に楽天・ヤフオクなど国内販売サイトはもちろん、海外の販売サイトでも販売を行うなど豊富な販売先を抱えているため買取を積極的に行うことができ、そのため汚れや痛みのあるものもでも査定受付が可能なのです。
そして何と言っても、他店にはないretroの最大の特徴は委託販売を行なっている点です。
委託販売とは、売りたいアイテムを買取店に預けて代わりに販売してもらい、預けた商品が売れると売価の最大90%が返金されるというシステムです。
さらにretroでは買取保証オプション付なので、委託販売で売れなかったり販売している間に相場が下がっても最初に提示された買取価格で買い取ってもらうことができます。
その場で買取や宅配買取よりも現金化するまで少し時間がかかってしまいますが、少しでも高く売りたい場合はとてもおすすめのシステムです。
エトロ買取おすすめ店舗2:ECO STYLE
出典:ECO STYLE
買取、販売共に日本国内のみならず世界各国にネットワークがあるため国内基準だけではない世界基準の買取価格が実現しています。
創業17年で全国に販売店を拡げ、リピータ数や会員登録数も71000人を誇る安心安全の買取店ですので確かな実績が保証されています。
自社サイトなどに実際の買取価格もわかりやすく公表しているので、相場もわかりやすく信頼性も高いのでカジュアルに利用しやすいのが嬉しいポイント。
季節を問わず買取してくれるので今すぐ売りたいけど季節外れのものしかない!なんてときも安心です。
また、自社でのメンテナンス事業にも力を入れており、この傷や汚れでは売れないかな…と思うものでもエコスタイルならではの高価買取が可能です。
エトロ買取おすすめ店舗3:なんぼや
出典:なんぼや
なんぼやは買取業者の中でも最大手のうちの一つであるため、積み重ねた経験値と確かな実績で、大切なエトロのアイテムを安心して預けることができます。
また宝石類を査定に出す場合でも、国際的に認められたGIAGGの資格保有者が在籍しているため高いレベルの鑑定が可能で、アパレルアイテムに関しても同じように深い知識を持ったスタッフ育成に力をいれていることが特徴です。
宅配買取やLINE査定はもちろんのこと、店舗はどこも駅近で気軽に査定を頼むことができ、おまとめ査定なら6%査定額アップなどのうれしいキャンペーンも行なっています。
カスタマーサービスではいつでも電話相談を受け付けていますので、わからないことや不安なことなども気軽に相談できるため、初めての方でも安心して相談できます。
ブランド買取業者に迷ったら
買取業者の比較記事がありますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ブランド買取業者を比較して分かった高く売れる10社
エトロを高く売るコツ
エトロはシルクや革、ウールなど使用していることが多く、状態を美しく保つには気をつけないといけないアイテムも多くあります。
定価に見合った買取価格で取引してもらうために、ご自宅でできるケアや日頃から気をつけられること、査定時のちょっとしたコツなどをご紹介いたしますので、買取店に持って行く前に一度チェックしてみてください。
状態を綺麗に保つ
使用感や汚れなどは査定額が下がってしまう大きなポイントです。
出来るだけ自宅で汚れなどは落とし、ひどい場合はクリーニングに出してもいいかもしれません。
アパレルアイテムの場合、クリーニングなどに出してからクリーニングタグをつけたまま査定に出すのも買取業者に好印象を与えることができるのでおすすめです。
虫食いなどは最も避けたい傷です。
できるだけ最新物のうちに売るためにも、クローゼットに眠らせる前に売りに出しましょう。
デザイン
出典:エトロ
中古品はブランドを象徴するアイテムや、定番品などに高値がつくことが多いです。
エトロといえばペイズリー柄。
通常のブランドの場合は白や黒、ベージュなどベーシックカラーやシンプルなデザインが高価買取の可能性が高くなりますが、エトロの場合はブランドを象徴する鮮やかな色使いや独特のデザインなどの人気が高く中古市場でも買取価格がつきやすくなっています。
最新物はもちろん高く売れますし、著名人が愛用しているものなども査定額に反映されます。
着なくなったらしまいこまずになるべく最新物のうちに査定に出すことを心がけましょう。
季節を合わせる
買取業者は買取後できるだけすぐに販売を行いたいので、消費者の季節感に合わせています。
例えば夏物のタンクトップやサンダルなどは冬から春にかけて、ダウンやコート、マフラーなどの冬物は夏から秋にかけて買取業者に持ち込むと、通常よりも査定額がアップする可能性があります。
季節問わず買い取ってくれる業者もありますが、なるべく時期をみて査定をお願いした方がより高額査定に繋がるでしょう。
また、エトロの場合はレザーやモヘアなどのアイテムは査定額が高くつく可能性があります。
コラボ商品
2014年に写真家の蜷川実花とエトロのコラボレーションによるカプセルコレクション「エデン」を発表されました。
エトロは様々な企業やブランドと積極的にコラボレーションを行い、常に時代の最先端を求め続けているブランドですが、このコラボコレーションはエトロと蜷川実花の世界観が見事にマッチングし、発売当時大変話題になりました。
エトロの鮮やかな色使いとクリエイティビティが蜷川実花のファンタジックな世界と融合することにより、エトロのペイズリーをいっそう力強く、生き生きと表現されたコラボコレクションは、当時手に入れられなかった方々も含めて中古市場でもかなり求められています。
ひとつの文化を築いたブランド、エトロ
出典:エトロ
1968年にテキスタイルメーカーとして創業されたエトロは1981年に発表したペイズリーコレクションで一躍有名になり、ペイズリーといえばエトロ、という風にブランドの定番として今も人気を博しています。
今やチェックやストライプのように当たり前に身近にある「ペイズリー柄」ですが、これを模様の定番化させたブランドは、紛れもないエトロなのです。
もともとアンティークの収集家であった創設者のジンモ・エトロは、19世紀後半に失われたと言われているインドの伝統紋様「カシミール・ショール紋様」を再現するため、エトロを立ち上げました。
それから何年も探求し続け、彼が満足いくカシミール紋様を再現できたのは1981年。「ペイズリー柄」として世間に発表したのです。
19世紀に完全に姿を消した伝統は、飽くなき探究心を持った彼の手によって独自の技法とセンスで現代風に蘇り、ペイズリー柄はエトロの功績として世界中賞賛され、テキスタイルメーカーとしての地位を得るのです。
その後も創業者ジモンの意思は受け継がれ、エトロは今でもファミリー経営を続けています。
子供達は父の憧れたペイズリー柄を後世に残すべく、時代と伝統を見極めながら、エトロを守り続けているのです。
エトロアイテムの特徴
出典:エトロ
エトロは一目でエトロとわかるペイズリー柄と大胆な色使い、個性のあるコレクションが特徴的です。
一見トラディショナルなジャケットでも裏地がペイズリー柄であったり、シンプルなシャツでも織物の柄でペイズリー柄が表現されていたり、とにかくよくみるとペイズリーだった!となるような仕掛けが隠されているなど、遊び心を忘れないデザインも特徴のひとつです。
エトロは見ての通り一見奇抜そうに見えるのですが、そこは流石の一流ラグジュアリーブランド。
全て計算され尽くして作られており、ネクタイや小物、シャツなどファッションの一部にエトロを添えた瞬間に一気に華やかになるのです。
デザインだけでなく、もともとテキスタイルメーカーであることから、シルクやカシミヤなど上質な素材に定評があり、そのデザインや特徴的な柄の他にも品質がもちろん最高級にいいと、幅広い年代の人から長く支持を集めているスーパーブランドなのです。
まとめ
ご紹介した通り、エトロは柄やデザインだけではなく素材も超一流のブランドです。
きちんと価値のわかる買取業者に見積もりを出して、納得のいくお取引ができるよう、この記事が少しでも役に立つと幸いです。