バリー(BALLY)は、1851年にカール・フランツ・バリーが創業したスイスのラグジュアリーブランドです。
最高級レザーを使用したバリーのアイテムは、買取市場でも大人気です。正しいお手入れをしていれば、かなり高額で買い取ってもらうこともできます。
そこで今回は、バリーの買取価格相場とともに、高く買い取ってもらえるコツをご紹介いたします。
もし売る予定がないとしても、きちんとお手入れや保管をすることで長く愛用することができますので、ぜひ購入直後から始めていただければと思います。
目次
バリーの靴へのこだわり
出典:バリー
靴の製造を始めたきっかけは、パリの靴
もともとリボン製造会社であったバリーが、靴を製造するきっかけとなったのは、1850年のパリ出張のときのこと。
妻のブラウン・バリーに靴を買おうと思ったもののサイズがわからず、全サイズ・12足を購入。妻のサイズに合った2足以外をスイスに持ち帰って売ったところ、飛ぶように売れたそうです。
スイスで靴のニーズがあると感じた創業者カールは、履きやすさとファッション性を兼ね備えた最高品質の靴をつくることを目的に、スイスのシューネンベルトの街に工場を設立。
さらに1927年には靴を研究するために「Bally Lab」を開設し、新技術や新しい製造工程が次々と生み出されていきました。
スクリーブの大ヒット、そして宇宙へ
Bally Labの成果は、1951年に発表されたメンズシューズ「スクリーブ(Scribe)」の大ヒットに繋がっています。
パリのカュビーヌ通りにあるホテル・スクリーブでの風景からインスパイアを受けたことから、シューズラインの名前に取り入れられたとのこと。
ここでもパリの影響を大きく受けていることがわかります。
また、バリーの靴は最高級のクオリティが認められ、さまざまな場所で選ばれています。
一例を挙げると、
・1948年、スイス・サンモリッツのオリンピックにて、スイスチームの公式シューズとして採用
・1953年、サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが、Reindeer Himalayaを履いてエベレストの登頂に成功
・1960年代、NASAからの依頼で宇宙靴をデザイン
…と、どんな環境にも耐え得る靴であることを実証しています。
Scribe Novo(スクリーブヌーボー)
1950年代に大ヒットしたスクリーブの伝統は、2015年に誕生したScribe Novo(スクリーブヌーボー)に受け継がれています。
スイスにいる職人の手によって一足ずつ丁寧に仕立てるという部分は変わらずに、特殊なグッドイヤー製法で、これまでにない軽さを実現。機能性と履きやすさ、優美なデザインを兼ね備えた現代的なモデルへと進化しました。
現在、Scribe Novoシリーズには6種類のモデルがあります。
・ダービー(Scrivani、Scanlan)
出典:バリー
・オックスフォード(Scanio、Scolder)
出典:バリー
・モンク(Scardino、Screen)
出典:バリー
・ペニーローファー(Scarbono、Score)
出典:バリー
・チェルシーブーツ(Scavone)
出典:バリー
半世紀以上に渡り男性を虜にしてきたスクリーブ。Scribe Novoとして生まれ変わり、さらにどんな進化をしていくのか。これからも目が離せません。
バリーとヒップホップ
出典:WWD
2018年にバリーは、ラッパーでプロデューサーでもあるスウィズ・ビーツとX線写真をモチーフにしたストリートアートを描くショック-1とコラボレーションしたカプセルコレクションを発表しました。
スイスのラグジュアリーブランドとストリート系アーティストのコラボ。一見、どこにも親和性がないように見えます。
しかし実は、バリーとストリートアートには昔から接点がありました。
80年代のニューオーリンズを中心に、著名なラッパーたちが歌詞でバリーの服や靴を登場させていたのです。
このことについてバリーのフレデリックは、
スイスで唯一のラグジュアリー・ブランドとして品質に一切妥協をしない「バリー」と、アーティストとして強いこだわりを持って音楽を作るラッパーたちの間には親和性がある
と、インタビューで答えています。
日本の女性ミュージシャン・青山テルマとコラボした「Bally X Thelma Aoyamaコレクション」を2019年4月に発表。
青山テルマさん自身がデザインしたスニーカーやバッグパックなど、8種類を展開しています。
出典:バリー
こうした、アーティストとのオーセンティックな(本物の、という意味)コラボレーションも、バリーの魅力のひとつです。
バリー買取おすすめ店3選
retro.jp
出典:retro.jp
バリーのような歴史のあるラグジュアリーブランドを買い取ってもらうには、長年の経験を積んだ査定スタッフがいるお店がおすすめです。
retroには10年以上の経験を持つスタッフが多数、在籍しているので安心です。
またretroでは、通常の買取のほかに委託販売を行なっています。それぞれの買取方法の流れは以下の通りです。
<通常の買取>
▼査定
▼買取額を提示
▼双方が合意すれば、買取
▼店頭やネットなどで販売
<委託販売>
▼査定
▼買取額を提示
▼商品をお預かりする
▼retroが代理で販売
▼売れた金額の最大90%を返金
上記の流れを見ればわかる通り、通常の買取では「いくらで売れるかわからない」時点で買取金額を提示しているのに対し、retroでは売れた金額がわかってから返金をします。
そのため、通常の買取よりも高額で買い取ってもらえる可能性が高いのです。
なお、委託販売で売れなかったり、販売期間中に相場が下がってしまった場合には、最初に提示した買取金額でいつでも買取してもらえるので、安心して利用することができます。
なんぼや
出典:なんぼや
関根勤さんがイメージキャラクターを務める買取店で、全国に63店舗を展開しています。丁寧なサポートがウリで、銀座、新宿、松坂屋静岡店では、来店予約ができる「ブランドコンシェル」サービスが大好評。価格交渉はもちろん、不安や疑問などをきちんと解決した上で、大切なアイテムを売ることができます。
また、カスタマーサポートは年中無休で10:00〜21:00まで対応してくれますので、忙しくて時間がない方にもおすすめです。
リファウンデーション
出典:リファウンデーション
店頭、出張、宅配の3つの買取方法がありますが、宅配買取は2種類から選ぶことができます。宅配キットを送ってもらうベーシックタイプに加え、スピードタイプを用意。居所確認の書面を送ってもらえば、あとはこちらから着払いで荷物を送るだけでOKです。
2回目以降は居所確認も不要になるので、よりスピーディーに買取をしてもらうことができます。
ブランド買取業者に迷ったら
買取業者の比較記事がありますので、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ブランド買取業者を比較して分かった高く売れる10社
アウトレット、セールでバリーをお得に購入!
最高級の素材を使い、丁寧に仕立てられたバリーのアイテムは、やはりそれ相応の価格になっています。
ですが、アウトレットやセールを賢く利用すれば、バリーのアイテムをお得に購入することができます。
アウトレット
アウトレットでは訳あり品や、アウトレット専用の商品が販売されています。
訳あり品とは、
・数シーズン以上前のアイテム
・在庫処分品
・色ムラなどがあるB級品
…のことで、正規品ではあるけれども正規店に出せるクオリティでないものや、最新のアイテムでないものを指します。
商品としては問題ないものの、アウトレット品は買取市場で人気が低かったり、買取価格が下がる傾向があります。そのため、アイテムを売った代金で新品を購入することを検討している方は、注意が必要です。
なおバリーには、日本国内に14件のアウトレット店舗があります。
バリー公式サイト内にある店舗検索で「アウトレット」を選ぶと店舗一覧が出てきますので、興味のある方は、ぜひ調べてみてください。
セール
セール品は、正規店で販売されているものが安くなったものです。ひとつ前のシーズンのものがお得に購入できるとあって、特に公式サイトで行われる夏と冬のセールは人気が高いです。
公式サイト以外の通販サイトでは不定期にセールが行われており、30%〜50%オフになっているようです。
バリーでは、公式サイトと通販サイトで随時セールを行っています。
■公式サイト
定期的にサイトを訪問してチェックするか、メールマガジンに登録しておくことで最新情報を受け取れます。
■通販サイト
zozo town(ゾゾタウン)やAXES(アクセス)にて不定期でセールが開催されています。お気に入りブランドに登録しておくと、新商品の入荷やセール情報をメールで受け取ることができます。
高く売るにはお手入れが重要!バリーを高額買取してもらう3つの方法
買取をしてもらう時に簡単に掃除やお手入れをするだけでも、買取額がアップします。
しかし、もっと高く買い取ってもらう方法があるんです。日常のお手入れや使い方に少し気をつけるだけで、数万円ほどの違いが出てくることも。すべてをやる必要はありませんが、できることだけでもやっておくと高額買取してもらえる可能性がぐっと高まります。
靴には専用のお手入れと保管が必要
出典:バリー
靴は注意して使っていても、どうしても使用感が出てきてしまうものです。特に、以下の状態の場合には買取額が大きく下がってしまったり、買取店によっては買取をしてくれないところもあります。
・ヒールやアウトソールが擦れて、ミッドソールが露出してしまっている
・歩きジワが多い
・シミやカビがついている
・留め具が壊れている
少しでも使用感を減らし、いい状態を保つには日頃のお手入れが重要です。
バリーの公式サイトで解説されているシューケアを簡単にまとめてみました。
(1)埃をはらう
靴紐をほどいてシューツリーを入れます。
まずはブーツ用ブラシを使って、表面の埃を落とします。
(2)クリーニング
靴磨き用の柔らかい布にクレンジングミルクを含ませ、円を描きながら優しくなじませます。特に、歩きジワが目立つ部分に念入りに塗り込んでください。
(3)栄養を与える
クリーニングで使ったものとは別の布で、ワックスを塗り込んでいきます。
ワックスポリッシュの色は、シューズより少し暗めの色を使います。
この時に、シューズの周縁を囲んでいるスレッドにもワックスを擦り込んでおくのがポイント。これをしないと、シューズからソールがはがれてしまうという悲劇を生むこともあります。
ワックスポリッシュがレザーに染み込まなくなってきたら、終了の合図です。
(4)磨きをかける
乾燥させる前に、ダークカラーのシューズにはブルー、ブラウンシューズにはダークレッド、その他の場合にはニュートラルのワックスポリッシュを塗り込みます。
その後、乾燥したら今度はツヤ出しを行います。大きな歯ブラシのような形をしたドーバーブラシで磨きをかけます。
最後に、少量のワックスポリッシュと冷たい水をつけて、丹念にこすります。シューズに自分の姿が映るくらいまで磨きあげたら、お手入れ完了です。
保管をする際には必ずシューツリーを入れて、それをダストバッグに入れておくようにします。
なお、毎日履くことを想定して作られている「スクリーブ」シリーズでは、「SCRIBEリフレッシュサービス」を提供しています。
ヒールやアウターソール、インナーソール、シューレースの交換、ライニングの総張り替えなども行っているので、ぜひ一度、正規店に問い合わせしてみてください。
付属品を一緒に査定してもらう
出典:バリー
バリーのバッグ、特にレディースアイテムには、ショルダーストラップやポーチなどの付属品がたくさんついています。
これらの付属品は、絶対に捨てずに取っておいてください。
自分は使わないとしても、買い取った人が使う可能性があります。また、付属品がないアイテムは「不完全な商品」として見られてしまうからです。
付属品がないというだけで買取額が数万円も下がってしまうという例もあります。
購入した時の箱に保存袋などと一緒にいれておけば、うっかり捨ててしまうことを防げます。
角スレや傷に注意!
出典:革研究所
財布やカードケース、キーケースなどの小物は、角が擦れていたり細かな傷がついていると、買取額が下がってしまうことがあります。
特に男性は要注意!
お尻のポケットに突っ込んだまま座ってしまうと、角スレや傷がつく原因になってしまいます。また、形が崩れてしまったり、日光による色褪せにつながってしまう場合もあります。
これを避けるには、バッグか上着の内ポケットに入れておくようにしましょう。劣化を防げるだけでなく、見た目もスマートです。
バリー買取のまとめ
最高級の素材を使ったバリーのアイテムは、使い方やお手入れの仕方次第で、長く愛用することができます。傷みやすい靴ですら、30年は使い続けられるそうです(公式ホームページより)。
もちろん、正しい使い方やお手入れをすることは、買取にもプラスになります。やはり状態のいいものの方が、高く買い取ってもらえる可能性が格段に上がります。
自分で使い続けるにせよ、買取に出す予定にせよ、購入直後からお手入れをしておくに越したことはありません。購入してからすでに日が経ってしまっていても、大丈夫。今からでも遅くはありませんので、お手入れを始めてみてください。