【インスタグラムで話題】フランス発のミドルブランド「ポレーヌ」を買ってみた | 中古ブランド品の買取業者が教えるブランド買取ニュース

【インスタグラムで話題】フランス発のミドルブランド「ポレーヌ」を買ってみた

 

皆様【Polene(ポレーヌ)】というブランドはご存じでしょうか。
今、インスタグラマーの間で非常に人気のブランドなのだそうです。

区分としてはミドルブランドに位置するブランドですが、熟練の職人の方が良質なレザーを使って丁寧に作られているそうで、その美しいフォルムやトレンド性から徐々に人気のブランドとしての地位を確立し始めております。

基本偽物は少ないと言われているミドルブランド界隈では珍しく、偽物が横行しているという噂も・・・。
今回は、そんなポレーヌについてお話していきたいと思います。

ポレーヌってどんなブランド?

ポレーヌは2016年にフランス・パリで創業されたレザーグッズブランドです。
まだまだ歴史の新しいブランドではございますが、ハイブランドに比べ比較的手の届きやすい価格帯であることや、シンプルでありながら目を惹く個性的な見た目も相まって人気はうなぎのぼりに。

2022年12月現時点では日本での直営店がない関係上、新品を買うとすると購入経路としては海外公式ECもしくはBUYMAのみになるかと思います。
巷の噂によると表参道に直営店ができる・・・?お話も出ているようです。今後の日本での展開が楽しみなブランドの一つですね。

個人的な感想ですが、ボンドバッグで有名なヴァジック・ボナベンチュラ等と系統的に近い印象です。
創立年 2016年
メイン商品 バッグ類
ターゲット層 20~50代の女性
価格帯(バッグ) 35,000~70,000円
似たイメージのブランド vasic、ボナベンチュラ

 

ポレーヌが人気沸騰になった理由は?

さて、そんなポレーヌが一躍話題になった理由は何だったのでしょうか。

大きい理由としてはネットフリックスで人気のドラマ「エミリー、パリへ行く」で主人公が使っていたバッグがポレーヌのものだったそうです。

出典:Netflix

ちなみにこのドラマ内で使用されたバッグは後々ご紹介する【Nuit(通称:カヌレバッグ)】だそうで、ドラマ放送当初は欠品続きだったのだとか・・・。

このドラマが火付け役となって一躍話題に。「比較的お手頃な価格なのにクオリティが良く、かつデザインもかわいい!」と世間のファッショニスタの注目を集める存在となり今に至ります。

 

購入から到着までの流れ

折角なので、買ってみました。

後々記載しますが、偽物も多いとのことなので査定士としては1度は見てみたい・・・!
公式ECサイトより思い切って購入してみました。

中の人が購入したのはこちら。

Numéro Huit Mini – チョーク テクスチャード

まるで洋菓子のカヌレのようなコロンとした可愛らしいフォルムですね。その見た目から「カヌレバッグ」とも言われています。
チョークというお色ですが、エルメスの大人気色【クレ】に近い印象です。(ちなみにクレは日本語でチョーク、白亜という意味)
白いバッグは汚れの付きやすさ等から敬遠される方も多いと思いますが、ミドルブランドだと挑戦しやすくて良いですね。

2022年12月上旬現在、ホリデーシーズンということもあって送料(通常3,500円)が無料となっていました。これはありがたい!

蛇足ですが、ネットからの購入ですと購入後すぐの場合でもキャンセルができないシステムになっているので(※1)、購入される場合は慎重に。
※1:到着後の返品は可能ですが、送料はフランス本土であれば無料、それ以外の国になると送料は購入者負担となるそうです。

 

ディスカウントコードはある?

ちなみにクーポンコードの入力欄があったので、どこかにキャンペーンコードが載っていないかと血眼で探しましたが・・・見つけられませんでした。(詐欺サイトのようなサイトが多いのでご注意ください。)
後々調べたところ、この入力欄はよくある【割引コード】ではなく、【ギフトコードの適用欄】のようです。
こちらに関してはポレーヌ公式もアナウンスしているので、基本、割引コードはないものと考えて良いでしょう。

弊社の商品については年間をとおして最も公正な価格で販売させていただきたいと考えておりますため、ディスカウントやプロモーションコード(クーポン)等はご提供しておりません。

ご注文の際に表示されるプロモーションコード(クーポン)入力欄については、弊社ポレーヌのギフトカードをご使用いただく際の専用入力欄となっております。 ※ポレーヌ公式サイトより引用

※ちなみに系統の近い【ボナベンチュラ】は時々クーポンコードを発行しています。

 

購入から10日で届いた

はるばるスペイン(セビーリャ)から海を越え山を越え・・・届きました。
公式では5日前後くらいで届くとのことでしたが、ホリデーシーズンの送料無料の影響で注文が重なっているのでしょうか・・・。若干遅くなったという印象でした。
私の場合にはなりますが、11/26に注文→12/1に発送→12/6に受取 という形になりました。

ちなみにDHL Expressでの発送なので、引き受けになれば比較的早いかと思います。

 

梱包について

外箱の梱包は比較的雑な印象です。申し訳程度の緩衝材の紙がクシャっと入っていました。
幸い外箱に潰れやダメージはありませんでしたが、外箱も商品の一部と考えられている方からすると衝撃かもしれませんね。

海外の方は外箱はつぶれていても本体に問題がなければOK!という方が多く、少しカルチャーギャップを感じるところかもしれませんね。

内側に関してはきちんとプチプチ梱包されていたので一安心です。

保存袋は折りたたまれた状態でついていました。

傷や跡になってしまいそうな金具部分もプチプチで保護されていました。

 

 

気になる関税は・・・?「かかりませんでした!」

BUYMAはじめ海外購入だとつきものなのが【関税】。
もちろん購入される商品カテゴリによって多少前後はするものの、大凡商品代金の8~12%が関税として別途請求されるケースが多いですが、私の場合は「かかりませんでした」。

こちらに関しては、ポレーヌ側が公式でアナウンスしておりますので、基本的にポレーヌ公式ECからの購入ですと関税はかからないものと思っていただいていいのではないかと感じます。

 

バッグの詳細について

折角なので、バッグを見ていきましょう。

フォルムが美しいですね。コバ(バッグの淵)の処理もミドルブランドにありがちなベタ塗りではなく、薄くきれいに仕上がっている印象です。

ストラップの根元、バッグの内側底面にもロゴ打刻があります。

底鋲にもしっかりロゴの刻印がありました。

紙タグが付いていました。ギャランティカードのようなものは付属しませんでした。

 

あくまでも個人の総評ですが、このクオリティで42,900円は価格と品質のバランス面で素晴らしいのではないかと感じます。

 

ヴィトンと同じレザーを使っているのは本当?

ポレーヌですが、どうもルイヴィトンと同じレザーを使っていると話題になっています。
詳しく調べますと、LVMHやケリングに長年レザーを提供しているスペインの業者が卸元とのこと。
LVMHグループも多くのブランドが参画しているので、この情報だけだとルイヴィトンと全く同じレザーなのかは一概に判断ができかねますが、折角なので比較的風合いの近いルイヴィトンのトリヨンレザーと比較してみました。

▼ルイヴィトンのトリヨンレザー

 

▼ポレーヌのフルグレインレザー

目の細かさが異なる点はさておき、どちらも風合いとしては質の良さを感じます。

私は革職人ではないので専門的な回答はできかねますが、個人の感想として「同じレザーを使用しているか」と聞かれると「完全にYESではない」と感じます。
例えが適当ではないかもしれませんが、同じ定食屋さんでも松・竹・梅があるように、レザーの卸先も松・竹・梅とグレードをレザーの質によってグレードを付けて、それぞれ卸すブランドを分けているのではないかと推測します。

ちなみに対抗馬と思われるボナベンチュラはエルメスと同じレザーの卸元(ぺリンガー社)であることが話題になりました。
こちらに関してもルイヴィトンとポレーヌ同様、卸先は同じでもグレードの面で言うと同じではないと思われます。

偽物が多いって本当?

一般的にミドルブランドはハイブランドに比べて偽物が少ないことが多いのですが・・・
ポレーヌに関しては昨今の人気+入手ハードルが高いこともあってか、偽物が多いイメージです。

体感的に、美品~新品でメルカリで2万円以下で安く販売されているものは偽物の可能性が高いものが多い印象があります。
正直なところ2万円くらいで偽物を買ってしまうのであれば、あと2~3万円ほど上乗せすると正規品が購入できてしまうのでそちらの方が良いのではないかと感じます。

 

ポレーヌのリセールバリューや買取事情は?

メルカリなどCtoC取引の場合

メルカリで販売されている価格を考えるとかなり高いと言えます。
綺麗な状態であれば定価の65~80%くらいで売れるイメージでしょうか。※すべてのモデルがそうではないのでご注意ください※
こちらに関しては、単純に中古での出回りが少ないことや、前述のとおり現状日本からだと海外ECでしか購入できないという購入ハードルが高いことが理由として挙げられます。


出典:メルカリ

 

一般的な買取店での買取の場合

一般的な買取店の買取事情としては、扱いとしてはミドルブランドなので高いと言われると微妙なところです。
※参考※ミドルブランドの代表格、コーチの買取が安くなる理由についてはこちら

トレンディなブランドなので、「知らない」という査定士の方も多いかもしれません・・・。

今後の日本でのプロモーションによっては、入手ハードルが下がることで相場が変動する可能性は大いに考えられそうですね。

 

まとめ:価格帯的に挑戦しやすく、(CtoC取引であれば)リセールも高いお勧めブランドです。

いかがでしたでしょうか。
個人的に、価格帯とデザイン・質の面で非常にバランスのとれた良いブランドであると感じます。
また、前述のとおりCoCに関してはリセールが保てるブランドというのも魅力の一つです。
(今後相場変動が起きる可能性があります。)

現在ポレーヌ側はインフルエンサーに商品を提供し知名度を少しずつ増やしているようです。
まだまだ日本での知名度は高いとは言い難いですが、今後のブランドとしての立ち位置にも期待ですね。

 

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