日本人に人気のコーチ。コーチの買取はなぜ安い?

コーチといえば日本人に馴染みのあるブランドの一つであるのではないかと感じます。
学生やOLの方など、通学通勤に持ってこいのブランドではないでしょうか。
ただこの業界にいると、コーチの買取は安いですね・・・と嘆くお客様がしばしば。

今回はそんなコーチの買取事情を深堀りしてお話いたします。

そもそもコーチはハイブランドなのか?

ここは意見が分かれますが、現役バイヤーの私からしますとコーチはハイブランドでは「ない」です。
どこからをハイブランドと定義するかは個々人の判断によりますが、ルイヴィトンやシャネルといったハイブランド代表と比べると設定価格帯やターゲット層が異なる点や、アウトレットでお安く販売しているところを鑑みると【ミドルブランド】とカテゴライズされるのが妥当ではないかと考えます。

ちなみに買取業界でミドルブランドとして扱われる代表的なブランドは、

・コーチ
・ケイトスペード
・マイケルコース
・フルラ
・トリーバーチ

などなど。
各ブランドによって多少価格帯の違いはありますが、分類としてはすべて【ミドルブランド】に入るでしょう。

 

コーチの買取が安くなってしまう理由

並行輸入・アウトレット展開がある

直営店より安価に購入することのできる並行輸入店・アウトレット
消費者からしたらありがたい話ではありますが、二律背反とでも言えばいいのでしょうか。
価格的なメリットもあればもちろんその分デメリットもあります。

基本的にコーチの並行輸入品に関しては、定価5万円くらいのバッグが大凡10,000〜20,000円くらいで販売されている印象です。

いやいや、直営店で買ったのですが・・・
と仰る方も多いのですが、基本的に直営店購入の場合でも並行輸入品が出ているモデルの場合は並行輸入品価格に相場が合わさる形になります。
そう考えると、並行輸入品が出ているモデルは直営店購入より並行輸入店で購入される方がリセールバリューの面で言うとお得であるといえますね!

ミドルブランドは安くなるという暗黙の了解によるもの

使用されているお品物でも場合によっては購入時の半値以上、時には定価を超えてくるようなハイブランドの買取事情と比べ、ミドルブランドは並行輸入品が出ていないモデルかつ高いお品物であっても買取としては定価の1〜2割程度に落ち着くことが多いです。
ハイブランドは定価より少し安く設定しても売れる商品も比較的多い中、ミドルブランドは新作であっても少し下げた程度では売れづらいことが実情です。

実際、買取り現場でも・・・

査定士
査定士
現段階では並行輸入品やアウトレットの展開がないけど、今後安く売り出されるかもしれないしなあ・・・

上記の並行輸入品やアウトレットに加え、セールを行う可能性もあり、必然的に売値を下げないと売れづらい・・・買取相場としては決して高いとは言い難いのがミドルブランド全般です。
残念ですがコーチもそのような評価を受けやすいブランドです。

 

(個人的に)コーチのいいなと思う点

ここまで聞くとコーチをはじめミドルブランドをはじめコーチのメリットって何だろう・・・?とお思いの方も多いかもしれません。
今回は買取業界の中にいる私が、(個人的に)コーチのいいなと思う点を列挙したいと思います。

幅広い年代で使えるデザインが多い

例えばポップで華やかなデザインが多いケイトスペードのメインターゲット層が20代〜30代前半なことを考えると、コーチはシックなデザインも多く、60代、70代の方がご使用されていても全く違和感を感じません
老若男女年齢を気にせず使える、ブランドとしての寿命が長いことはメリットではないでしょうか。

素材によるが物持ちがいいものが多い

個人的にコーチはキャンバス素材もレザー素材も概して質がいいものが多く、長く使っても使用感が出づらいところもメリットです。
ハイブランド界ではルイヴィトンのモノグラム素の耐久性は素晴らしいですが、それと同じくらいミドルブランドの中では一番物持ちがいいのがコーチではないでしょうか(個人の感想です。)

ハイブランドに比べて手が出しやすく、嫌味にならない

最後にコーチのメリットとして、何といってもハイブランドと比べるとリーズナブルに購入できるところが挙げられます。
基本的に高価格帯のバッグであっても大体が10万円を切るプライスで購入できますよ。

また、価格帯故に通勤や通学などで

ルイヴィトンやプラダは使いづらいけど、コーチは使いやすい!
という方も実際多いのではないでしょうか?

場合によってはハイブランドは嫌味になってしまうケースもあるかもしれませんが、コーチであれば嫌味に感じる方も少ないでしょう。
そう考えると、シーン問わず使いやすいブランドであると言えますね。

 

例外的に高いモデルもある

そんなコーチですが、買取が高いモデルもあるのでしょうか?気になりますよね。
どちらも廃盤品になってしまいますが、コーチの中でも買取が比較的高いシリーズを2つご紹介します。

スヌーピーコラボ

数年に1度くらいで発売されているコーチとスヌーピーのコラボですが、基本的にコーチとしては買取り金額が望めます。
2016年頃のコラボが初となりますが、このときとてもとてもコピー品が出回っておりました。

 

ティーローズアップリケ

お花の形のレザーワッペンがふんだんにあしらわれたシリーズ。
お写真のものはレザーワッペンが少ないですが、一面を覆うようにたくさんついているものほど相場が高いです。
メルカリでも5~10万円でお取引されていることもしばしば。

 

できる限りコーチのリセールバリューを高めるには?

並行輸入品が出ているものはなるべく並行輸入ショップから購入する(直営店購入を避ける)

前述した通り、並行輸入品が出ているモデルに関しては直営店購入であっても並行輸入品の相場に合わせて買取金額が算出されます
そのため、リセールバリューの点で言うと並行輸入店で購入した方がお得と言えます。

ただ、直営店購入に関してはアフターケアのサービスが手厚いこと(※ブランドによって異なります)や、お店の雰囲気を楽しみながらスタッフの方とお話をして商品をなど、並行店にはないメリットがあります。
ここばかりは個々人で判断基準が異なってくるかと思いますが、価格とアフターケアなどのサポートを天秤にかけて、並行輸入店で購入するか直営店で購入するか判断されると良いと思います。

 

使わなくなったらなるべく早めに手放す

他のブランドでも当てはまることではございますが、特段新作からセールのスパンが短いミドルブランドに関しては、使わなくなれば早めに手放すことが高価買取への近道かもしれません。

 

 

 

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