ブランド品として有名なルイヴィトンですが、実はコピー品も圧倒的に多いブランドだということをご存知でしょうか?
特に「モノグラム」についてはかなりの数の偽物が出回っているようですので注意が必要です。
高級ブランド品としても大人気のルイヴィトンの偽物について見分け方や注意点などをご紹介いたします。
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目次
ルイヴィトンの偽物が無くならない理由は?
ルイヴィトンの偽物は新作が出てくると共にどんどん市場に入ってきます。
素材や細かい技術をまねることが出来なくても、見た目にわからなければ本物と思って購入する方もいます。
偽物とわかって購入している方も中にはいるので需要があるのでなくなることもありません。偽物を購入することはブランド価値を棄損していることになるので注意が必要です。
それでは、偽物がなくならない主な原因は何なのか、見ていきましょう。
理由1:価格が圧倒的に安いから
何と言っても一番の理由はこれでしょう。
価格が全く違い、圧倒的に安いところが求める人が減らない要因の一つであると言えます。
定価10万円のバッグでも作りに違いがあるので一概には言えませんが、大体5,000円~10,000円くらいで購入が出来てしまいます。いわゆるスーパーコピーでも20,000円程度で購入が出来てしまいます。
定価の1/10、1/5で購入出来てしまうのであれば、気にしない人ならお得に購入できるというくらいの気持ちなのでしょう。
理由2:素人には見極めが難しい
価格の部分ともつながりますが、コピー商品でもよっぽど粗悪なものでなければ見た目にはわからないので、気にしない人なら全然問題ないのかもしれません。
自分が偽物を使っていると意識する人でなければ、同じバッグとして使用する感覚で使うことも出来るでしょう。
「見た目にわからないのなら偽物でもいい」という方が値段も安いし購入に至っていると思います。
そう思う人がたくさんいるので、大量に偽物を作る業者も出てきてしまい、偽物市場が形成され莫大な金額が動く取引がなされるようになってしまいます。
理由3:コピーでも品質が高いものもある
コピー商品は粗悪な物、と申し上げてきましたが中には結構品質の良いものもあります。
スーパーコピーには等級があり、A級品、S級品、N級品と右に進むにつれて品質が良くなってくるのですが、S級品やN級品というのはプロが見ても間違えるほど精巧に出来ています。
素材も同じものを使い、縫製も均整の取れた本物と同じように縫われており、金具も同じものを使っていたりしますが、もうそれはコピー品(偽物)と呼べるのかどうか難しいところです。
素材や縫製など全く同じでも、ルイヴィトンで生産された品物ではないからルイヴィトンではない、ということになるのでしょうが、見た目も同じ、素材も同じであれば本物と同じでしょう。
ただやはりブランドの価値を勝手に使って商売をしているのは犯罪なのでいけないことであることは間違いないです。
ルイヴィトンの偽物を見分ける心構え
ルイヴィトンの偽物を見分けるためには、まずは「偽物かもしれない」と疑ってかかることです。
もちろん信頼できる方や信頼できるお店の商品であれば失礼にあたるので、ケースバイケースですが、特にインターネットで販売しているものやお店でもきれいな商品がやたら安く売られていたら偽物と疑ってみるようにしたほうが良いです。
また、最近のルイヴィトンの偽物はかなり精巧に作られているのでプロの査定士、バイヤーでも判断が難しいものが多いです。ただ、偽物はよく見ると本物とは違う部分がたくさんあります。1つだけ違う部分があるからといって偽物と判断するのも危険です。
中古品になると使用している過程で変形してしまったり、擦れてロゴが見えなくなってしまうこともありますので、複数のチェックポインを見て総合的に判断する必要があります。
ルイヴィトンの偽物を見抜くポイント
ルイヴィトンの偽物について、よくある例を挙げていきます。
最近はコピー商品も巧妙になってきていて、スーパーコピーと呼ばれる本物と遜色のない偽物も出てきています。
さらにN級品と呼ばれる最高級の偽物はほとんど一般の方では見分けがつかないと言われています。
ただ、スーパーコピーにお目にかかることもそこまでないと思いますので、ここでご紹介するのは比較的わかりやすいコピー商品にしています。言われてみたらわかるけど、実際は言われないと結構気づかないところですので注意深く見ていきましょう。
いくつかの代表的なパターンがありますのでそれぞれご紹介していきます。
ルイヴィトン偽物ポイント1:ブランドロゴ
本物

ルイヴィトン ブランドロゴ
こちらはまず本物のブランドロゴです。バランスの取れた大きさと深すぎず浅すぎない刻印の深さ、ロゴの上と下にあるステッチの縫製も均整がとれていて美しいです。
偽物

ルイヴィトン ブランドロゴコピー1

ルイヴィトン ブランドロゴコピー2
よく見比べてください。
上(左側のロゴは一見よくできているように見えますが偽物です。刻印の深さが深すぎますし、周りのステッチがまっすぐになっておらずガタガタです。あとはコバと呼ばれるレザーのふちの部分なのですが、左側の偽物で言いますと四角いロゴのふちの部分がオレンジ色で着色されていると思いますが、この着色も汚いですし、色が違う、はみ出てる、というところで本物とは言えません。
下(右側)のロゴは見るからにフォントが違います。本物と比べるとやや細長くなっている印象を受けます。LVのロゴも細く、LやVの角度が傾きすぎです。また、モノグラムの上にブランドロゴをそのままデザインすることも考えづらいです。デザインをつぶしてしまっています。ステッチも粗く、これも本物とは言えません。
偽物

ルイヴィトン ブランドロゴコピー3

ルイヴィトン ブランドロゴコピー4
こちらもブランドロゴですがどちらも偽物です。
刻印の彫りが浅かったり、フォントの違い、ステッチの粗さと本物と見比べると明らかに違います。
どういうのが本物なのかというのをしっかりと見ておかないと、偽物の判断はつかないかもしれません。
ルイヴィトン偽物ポイント2:モノグラム
本物

ルイヴィトン モノグラム
ルイヴィトンの定番ラインであるモノグラム。
ブランド品の中で一番偽物が出回っていると言っても過言ではありません。フラワーやLVのロゴの配列が均等になっていておかしいところはありません。
偽物

ルイヴィトン モノグラムコピー1

ルイヴィトン モノグラムコピー2
上(左側)の画像にはモノグラム全体を写した画像ですが何か違和感を感じませんか?ハンドル部分を本体とつないでいるレザー部分のステッチが非常に雑です。
下(右側)の画像は左のバッグの中を写したものです。このルイヴィトンのスピーディーというモデルでこのポケットはありません。また内側の生地の色が側面と底面で違っていてこれも通常ではありません。基本的に通常ではありえない場合はコピーの確立が高いのですが、実際カスタマイズをしているという場合もあるので一概には言えません。ただ、ルイヴィトンでカスタマイズをしないとこれも商品としては改造品になるので偽物とは言えないけど…という微妙な位置づけになります。
ルイヴィトン偽物ポイント3:金具
本物

ルイヴィトンの金具
ルイヴィトンの偽物に多いのは金具部分で見分けられることも多いです。
金具は一番お金のかかる部品であると同時に、丁寧な仕上げをしなくてはならない部分なので真似がしづらい部分であると言えます。表面が滑らかで、深すぎず浅すぎない程度ではっきりとブランドロゴが刻印され、刻印の中もきれいに処理する必要があります。
偽物

ルイヴィトンの金具コピー1

ルイヴィトンの金具コピー2
上(左側)の画像はやたらビカビカしていて下品に見えます。メッキの塗りが甘く波打ってるようになってしまっています。本物は丁寧にメッキ処理してあるので角度を変えて見てみても波打っているようなことはありません。また、ブランド刻印がつぶれてしまっているようでよく見えなくなってしまっています。
下(右側)の画像は刻印が薄く見づらいのと、刻印の中(文字が彫られているところ)の処理が甘く文字が歪んで見えます。また、ロックを開示するボタンの周りに切れ込みのようなものが入っていますがデザインなのかキズなのかわからないのと形状がそもそも違います。
ルイヴィトン偽物ポイント4:シリアルナンバー

シリアルナンバーの有無と刻印のクオリティも、本物と偽物を見分ける際の重要なポイントです。
ルイヴィトンのシリアルナンバーはアルファベットと数字で構成されており、アルファベットは「製造された工場」、数字は「製造時期」を表しています。
ルイヴィトン製品のシリアルナンバーの刻印は、どの製品でも非常にわかりづらいところにあるので見つけるのが難しいかもしれません。
バッグなら内ポケットの内側や、内側についているタグに刻印されていることが多いです。財布やキーケースの場合は、収納ポケットの内側の縫い目ギリギリの部分に刻印されていることもあります。
ルイヴィトンの正規品には必ずシリアルナンバーが刻印されているため、シリアルナンバーが彫られていないものは偽物である可能性が高いです。
しかし最近ではシリアルナンバーが彫ってある精巧な偽物もあるので、「シリアルナンバーがあれば本物」と簡単に信じることはできません。
シリアルナンバーを見る際は、刻印の深さやフォントなどに注目してみてください。本物のシリアルナンバーは刻印の深さが均一ですが、偽物は刻印の深さが文字によって違っていることがあります。
他にも、偽物はシリアルナンバーがタグや枠からはみ出していたり、文字が傾いていることもあります。
偽物のシリアルナンバーは、数字とアルファベットでフォントが違っていることも多いです。フォントに統一性があるか、文字の大きさや刻印の深さにバラつきがないかまで、細かく確認してみてください。
ルイヴィトンの偽物の写真一覧
ルイヴィトンのコピーについて前章では本物と見比べてどう違っているかというのを見てきました。
ここでは他にもよくあるような偽物だけを取り上げたいと思います。どこがどうだめか、解説も交えていますのでじっくり見ていきましょう。
ルイヴィトンの偽物-1


ルイヴィトンのロゴが違うファスナーも違う

刻印の中の処理が甘い
ステッチが汚い

刻印が違う
ステッチが汚い

ビスがプラスになっている
ルイヴィトンの偽物-2


ロゴが違う
留め具の形状が違う

ビスがプラス
ロゴの印字が汚い

ハンドバッグに長財布が
ついている(モデルがない)

ハンドバッグに底鋲はない
ステッチが汚い
ルイヴィトンの偽物-3


このモデルが存在しない
ステッチが汚い

ステッチが汚い
ステッチの色が違う
ルイヴィトンの偽物-4


ロゴの字体が違う
ステッチが汚い

ビスがプラス
ステッチが汚い

ロゴが違う
このモデルは内側本体に直接印字してある

ロゴの刻印が深すぎる
(本来はプリント)

内側の素材が違う
(本来は起毛した高級感のある素材)

コバが汚い
(本来はもっと丁寧に仕上げている)
ルイヴィトンの偽物-5


フォントが違う
印字が雑

素材が違う
(一部海外ではあるらしい)
ルイヴィトンの偽物を買わないための注意点
ルイヴィトンの偽物は巷に溢れています。
少しでも安く買いたい気持ちはわかりますが、金額だけをみて購入を決めてしまうと偽物を購入してしまう可能性が高くなります。
特にネットで購入する場合には注意が必要です。
ルイヴィトンを購入する場合は、直営店または信頼できる中古の販売店で購入するようにしましょう。
ルイヴィトンの偽物を販売する通販
ネット上には堂々とルイヴィトンのコピー商品を販売している通販もあります。
画像は本物の画像を使ったりと巧妙に本物のように装っていますが、やはり価格がとんでもなく安いのです。
こういったサイトにたどり着いた人は、安くブランド品が手に入ると本物と信じて購入してしまう人もいるでしょう。偽物とわかってて安いから購入するという人もいるでしょう。
偽物を購入してしまうと、また偽物を生産する業者の資金源になってしまいますのでしっかりと見分けて購入しないようにしましょう。
【怪しいサイトの特徴】
- なんといっても価格が安い
- サイトの管理者がちゃんと明記されていない
- 電話番号が書いていない
- 問い合わせ先のアドレスがフリーメール
- 日本語がおかしい、漢字がおかしい
- サイト上にスーパーコピーとか書いてある
上記6つのポイントと照らし合わせてみて、怪しいところがなければ概ね大丈夫だと思います。
コピー商品はフリマサイトでも出回っている
ルイヴィトンのコピー品(偽物)はネットオークションやフリマサイトでも横行しております。
個人間の取引が容易に出来るようになったので、個人で仕入れをしてフリマサイトで売っている人が増えています。
代表的なサイトは、
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
運営側もパトロールを行いコピー品(偽物)の排除は行っていますが、写真からだけで判断することが難しいのと出品数も膨大になっており、運営もチェックしきれていない状態が続いています。
また、コピー品を売っていたアカウントはペナルティを与えても次々に新しいアカウントで出品していきますので、まさにいたちごっこといったところです。
怪しいアカウントの特徴
いくつかアカウントにも怪しいところがあり、見分けることが出来れば偽物を購入することを防げますので注意してましょう。
-
- 新品なのにやたら安い
今までの偽物の特徴でも出てきましたが価格がやたらと安いという特徴があります。新品なのに正規の価格よりも70%も80%も安いようであれば疑ったほうが良いかもしれません。中古であれば状態が価格に影響してきますので、安い場合はあります。
-
- 〇〇タイプです
〇〇タイプ、という記載が書いてある場合があります。タイプということはそのブランドではないということです。そのブランドに似せて作っている、似ているデザインですという意味です。
本物と間違えて購入しないように注意しましょう。
-
- 「本物ですか?」などの質問はやめてください。わかる人だけご購入ください
商品説明などに記載してある場合があります。本当に本物の商品で同じ質問を何回もされてうんざりしているという方もいるかもしれません。ただ、購入者は安心して買いたいので出品している側は質問には真摯に対応するべきであると考えます。
または、本物ですかという質問に対して、「本物」であると答えることが出来ないので聞かれたくないというのと、もう暗にわかる人だけ購入してくださいと言っているようなものです。これは偽物の可能性が高いので注意しましょう。
-
- 日本語がおかしい
表記の日本語が文章としておかしい場合も偽物を疑ったほうが良いです。誤字脱字程度であれば可能性としてあり得ますが、表現自体に違和感がある場合など正しい日本語で書かれていないというのは購入は注意したほうが良いでしょう。
商品説明文だけではなくストアの説明が書かれているページなどもチェックしておくと良いでしょう。
ルイヴィトンの偽物を撲滅するためにルイヴィトングループ(LVMH)は年間15億円も費やしている
ルイヴィトンの偽物は他のブランドと比べても特に多いと言えます。
特にモノグラムの製品が多いです。同じような素材で作ってしまえば、よくモノグラムのバッグを見ている店員さんや買取業者でないとわからないかもしれません。日常的に使っている方でさえ見抜けない場合があります。
LVMHと呼ばれるルイヴィトンなど多くのブランドを傘下に収めているグループではコピー品、偽物、模造品対策に年間約15億円も費やしてなんとか撲滅をしようとしています。
対策の一つとしては、テクノロジーを利用して原材料の調達からブティックに並ぶまでの各情報を記録したQRコードを製品に付けておく方法です。QRコードに保存された情報はブロックチェーン技術で複製がされないので、本物であると断定することが出来るようになります。
ルイヴィトンの偽物であってもブランド買取店は「偽物」とは言いません
ルイヴィトンの偽物についてはプロの鑑定士が見たらほとんどのものは判断が可能です。
ただ、偽物だと思ってもブランド買取店の査定士は「この商品は偽物ですので買い取れません」とは言いません。正確にいうと言えないということになります。
例えばルイヴィトンっぽいバッグを査定に持っていって、査定士はコピー品だと判断したとしても「当店基準外のお品物になりますのでお値段がつけられません」といったような回答になります。
偽ブランド品かどうかという判断は、該当のブランドでしか判断することができません。見るからにルイヴィトンっぽいバッグであっても偽物と判断できるのはルイヴィトンだけですので、ルイヴィトンに持って行って当ブランドの商品ではありませんと言われたら初めて偽物であるということが出来ます。
基本的に基準外と言われた場合はコピー品(偽物)である場合と、他にはその店舗では判断が出来ない商品である場合もあるので他の店舗に持っていったら買い取ってもらえたということもあり得ます。
ルイヴィトン偽物のまとめ
ルイヴィトンの偽物について見分け方や偽物を売っているサイトには特徴があるのである程度見極められるようになっておくと安心です。
偽物を販売し購入することはブランドの価値を下げてしまうものなので、決して許されるものではありません。
偽物を売ったり買ったりしないように見分けるための役立つ情報となりますように願っております。