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【増収減益】コメ兵HDのFY25/3Q決算を業界人兼株主が解説!

コメ兵ホールディングスさんといえば、高級リユースの最大手ですよね。

私の夫が東海地方出身なのですが、いらんもんはコメ兵に売ろう♪なんてCMが東海地方だと有名だそうです。(私は知らなかった…)

ということで今回は!コメ兵ホールディングスさんの2025年度第三四半期(以下、FY25/3Q)の決算を分析してまいります!

コメ兵ホールディングス FY25/3Q サマリー

早速ですが、コメ兵のFY25/3Qサマリーを見ていきましょう。

FY25/3Qまとめ

売上高:1118.15億円 前年同期比+32.9%
売上利益率:23.0% 前年同期比△2.1pt
営業利益:56.81億円 前年同期比△0.7%
経常利益:49.76億円 前年同期比△3.5%

売り上げ自体は好調に伸びていますね。また、最近M&AしたRKエンタープライズ等の3社のPL連結は4Qからとのことなので、そこを踏まえてもよく売り上げの伸びは素晴らしい…

とはいえ、問題なのは利益ですね。

バリュエンスも苦戦したと思われる昨年の相場下落ですが、個人的にはよく耐えた数字では…という印象です。

とはいえ売上高に対してを考えると、物足りない感は否めないですね…

(まじか)下方修正について

あのコメ兵様が!?という感じですが、下方修正も同時に行われました

売上高自体は上方修正となっていますが、営業・経常利益共に30%ほどの下方修正となっております。

下方修正について

売上高:今回修正予想>1,585億円 前回予想>1,445億円 増減率>+9.7%
営業利益:今回修正予想>60億円 前回修正予想>84.7億円 増減率>△29.2%
経常利益:今回修正予想>58.6億円 前回修正予想>84億円 増減率>△30.2%

 

業界人からの意見:健闘したけど期中に上方・下方修正は結構キツイ

業界人としての今回のコメ兵さんの決算ですが…

相当厳しい環境下だったと思うけど、正直残念な決算だったなあ。

という印象ですね。

ちなみに上方修正は昨年2024年8月(FY25/1Q)で発表されていたのですが、残念ながら今回の下方修正で当初の目標よりも下方修正がかかってしまう形に。

いや~…期中での上方修正からの下方修正はなかなかつらいものがあります。

前のバリュエンスHDの決算分析でも書きましたが、コメ兵FY25/3Q(2024/10-2024/12)は相当厳しい環境下であったのは事実ではあります。エルメスなどの高級品相場の駄々崩れ真っ只中でした。

とはいえ、自社の販売力も強いコメ兵さんですし、バリュエンスさんの決算も思いの外良かった(赤字ですが)ので、どうにか乗り越えてくるのかなーと信じていました。うーん。もう少し頑張って欲しかった感は否めない…

▼昨年度の高級品下落については、併せてこちらもご覧ください!

高額品相場が崩れているのがわかりやすい他社決算

バリュエンスHD(9270)

ゴリゴリの競合とも言えるバリュエンスさんも赤字になっていました。

とはいえ、昨年度がだいぶやらかしていたので、一応好決算?かなと。

▼バリュエンスFY25/1Q決算ブログはこちらから

シュッピン(3179)

シュッピンさんはカメラ事業と時計事業の二軸ですが、時計は特にトップラインを扱っているので、ここ最近の高額系時計の下落を徐に受けている感じでした。

シュッピンさんもコメ兵さんと同じく、決算に関しては「優等生」という感じなので、赤字だとか、ものすごく悪い決算ではなかったのですが下がってしまっている状態のようですね。

ちなみにシュッピンさん、100株でも5,000円分の優待券がもらえますし、配当利回りも比較的高い(3.5%くらい)ので、個人的には結構おすすめです。

日創(屋号:ティエリー ※7685バイセルの子会社)

ちなみに四半期の区切りが近しい会社として、参考になるのがバイセルテクノロジーズ。

バイセルさん自体の決算は好決算でしたが、実は1社だけ赤字になっている子会社があります。

そう、あの【エルメスに強い買取店】こと日創さん(屋号:ティエリー、昔はブランドピースでしたね)のみ700万円の赤字になってしまっています。

まあ、中の人は元従業員でしたので、ティエリー(旧ブランドピース)さんについて語ると多分1記事くらい書けそうなのはさておき。

ティエリーは買取業界的にはエルメス特化型買取店かつ、ブランドリユースの中でも特にトップラインを扱う買取店というイメージです。

そのため、赤字になってしまったのは正直「仕方ない」かなと(というよりむしろ、あの超波乱相場で700万円の赤字で踏みとどまれたなという感じですね…)

バイセルの資本が入ってどのようにこれから変化していくのか気になる企業の一つです。

そうか…思い出の池袋店はもうないのか…(哀愁に浸っています)

ちなみにこのような背景があるので、7685バイセルは持っておりません。笑(ちなみに井出が売った時から株価が倍以上になってるのがツライ・・・!!!)

 

最近のコメ兵の動き:M&Aで勢力拡大を図っている?

最近で言うと、神奈川エリアで「ロデオドライブ」を展開するアールケイエンタープライズ(RK)の買収でしょうか。取得価額は約42億円と、コメ兵としてはかなり大きな投資です。

RKは1954年に横浜で創業した老舗で、ブランド品の販売・買取り・質を行う「ロデオドライブ」を神奈川県中心に国内8店舗、海外1店舗で展開しているほか、国内有数の法人向けオークション「RKオークション」も運営しています。特に自社で時計修理工房を持つなど、時計商材に強いことで知られています。

コメ兵としては神奈川エリアでの買取・小売の強化に加え、オークション事業の拡大による法人チャネルの強化、そして相場が不安定な時計商材における対応力の向上を狙った買収と言えそうです。今回のFY25/3QではまだRKの業績は反映されておらず、PL連結は4Qから。今後の決算でこの買収効果がどう数字に出てくるか、注目したいポイントです。

ちなみに余談ですが、個人的にコメ兵オークションさん、ページが見づらいんですよねえ(ブラウザバックをするとエラーになるなど)…改善してほしいです。

最近のコメ兵の動き2:小売より業販(業者販売)割合が増えている

もう一つ気になる動きとして、小売よりも業販(業者間販売)の比率が高まっているという点が挙げられます。

業販は、一般消費者向けの小売と比べてどうしても利益率が低くなりがちな販売チャネルです。今回のFY25/3Qで売上高が大きく伸びた一方で、売上利益率が前年同期比△2.1ptと低下している背景には、こうした販売構成の変化(業販比率の高まり)も少なからず影響していると考えられます。

もちろん業販自体は、在庫を効率的に現金化できる、法人との太いパイプを作れるといったメリットもあるチャネルです。RKエンタープライズの買収によって法人向けオークション事業が強化されたこととも関連がありそうで、今後コメ兵がこのバランスをどう取っていくのかは注目したいポイントです。

とはいえ、やはり利益率の観点では小売(特に個人のお客様への直接販売)の強さがコメ兵の強みでもあるので、業販に寄りすぎず、うまく両輪で稼いでいってほしいなというのが個人的な願いです。

これから株を買うなら、コメ兵とバリュエンス、どっちがいいの?

ちなみに私はリユース業界の人間兼株芸人をやっているので、せっかくなのでこの2社の株価についても触れていきましょう。

これは正直なところ、結構難しいお話かなと思います。
と言うのもこの2社、高級リユースのツートップですが経営手法が全く異なる上に、コメ兵はスタンダード、バリュエンスはグロースと、市場区分も異なるので株価自体の評価そもそもが違います。そのため、単純な比較は難しいです。

ただ、長年この2社の相場に携わってきた(?)私として、確証を持って言えることが一つだけあります。
それは「どちらかの株価が崩れると必ず一緒に崩れる」コメ兵とバリュは株価の世界ではニコイチです。
憎いのが、一緒に騰がるわけではないんですよねえ…一緒に騰がりなさい!!!

ということで、多角的な観点から2社を比較してみました。

キャピタル狙いならバリュエンス

個人的には、キャピタル(値上がりを狙う)ならバリュエンスでしょうか。

ちなみに市場評価的な意味で言うと、今(2025年3月)現在は「テストで毎回90点取ってきていたコメ兵が75点取ってしまって失望されている、テストで去年10点しか取れなかったバリュエンスが30点取ってきてちょっと期待されてきた」みたいな感じです。(個人の感想。違ってたらすみません)

コメ兵は崩れてしまったと言えど、まだまだ優等生です。ここから株価を上げようとなると超絶決算を連発していかないと難しそうですね。
その点、バリュエンスは昨年のやらかし故に市場評価は比較的低水準。キャピタルを考えるならバリュエンスの方がまだ伸び代があるといえそうですね。

株の買いやすさ(資金が少なくてもOK)で言うとバリュエンス

資金があんまりなくて…

という方でしたら、株の買いやすさで言うとバリュエンスに軍杯が上がりますね。
株価も安いですし、寄付注文であれば単元(100株)未満でも購入できるので、資金があまりない方や、小額投資がお好きな方にはバリュエンスの方があっているかもしれません。
コメ兵は単元株じゃないと買えない上に、下がったといえど3,000円くらいなので、最低30万円の資金は必要です。

株価水準で言うとコメ兵の方が割安!インカム狙いもコメ兵の方がいいかも

個人的にですが、株価水準や、インカム(配当狙い)であればコメ兵の方がおすすめかなあと。

株価の割安・割高度をバリュエンスとコメ兵で比較してみるとこんな感じに。
比較枠が余ったので、私の推しリユース企業のありがとうサービスも入れておきました。(株価水準や配当もコメ兵と同じ感じですね)
うーん。株価指標的にはコメ兵の方がいいですね。バリュはかなり割高です。

 

株芸人井出はどっちを買うのか

私であれば…ですが、今の株価水準ならコメ兵買います。(とはいえ、700円台のバリュエンスは拾わせていただきました笑)
ちなみに、双方の株を保有している私のガチリアルな話をすると、コメ兵は買った時が良かったのでトータルプラスになっていますが、バリュエンスはゴリゴリマイナスです。笑

コメ兵は現在の株価水準だと結構割安ですし、配当利回りも3.5%ほどあるので(下方修正後も配当性向は25%くらいなので、おそらく減配はないと信じたい)、安定した資産としていいのではと!
あと、グロース株にこれ以上やられたくない。笑

 

まとめ:コメ兵さん!これからも応援していますよ!!!

今回のコメ兵HD FY25/3Qは、一言でいえば「増収減益」、そして同時に下方修正という、なかなかタフな決算でした。

売上高は前年同期比+32.9%と非常に好調で、販売力の強さは健在です。一方で、営業利益・経常利益は前年を下回り、通期予想も下方修正となりました。

  • 売上高:前年同期比+32.9%と好調
  • 営業利益・経常利益:前年同期比で減益
  • 通期予想:営業・経常利益ともに約30%の下方修正

背景には、エルメスをはじめとした高級品相場の下落という、業界全体を直撃した厳しい環境があります。バリュエンスHDなど競合の決算からも、この相場環境の厳しさは裏付けられる形となりました。

それでも、優等生であるコメ兵がこの環境下で大崩れせず踏みとどまった点は評価できる部分だと感じています。一方で、上方修正からの下方修正という流れは株価的にもインパクトが大きく、もう一段の踏ん張りを期待したかったのも正直な気持ちです。

株として考えるなら、現状はこのような住み分けになりそうです。

  • 割安感・配当狙いなら:コメ兵
  • 伸び代を狙ったキャピタル狙いなら:バリュエンス

今後コメ兵がM&Aによる勢力拡大や業販比率の高まりをどう収益に結びつけていくか、引き続き注目していきたいと思います。

コメ兵さん、これからも応援しています!٩(ˊᗜˋ*)و

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