ケリーバッグやバーキンなどが有名なエルメスですが、小物の革アイテムも充実しており、手帳カバー「アジャンダ(アジェンダ)」もまた、洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた人気アイテムです。
デジタルでの予定管理が主流になった今も、手帳派は根強く、エルメスの手帳は幅広い層に支持され続けています。
PM・GM・ヴィジョン・グローブトロッターなど、モデルによって特徴も買取相場も大きく異なります。この記事では、エルメスの手帳の種類や買取価格を左右するポイント、実際の相場、おすすめの買取店まで詳しくご紹介していきます。
目次
1.エルメスの手帳(アジャンダカバー)とは

エルメスはパリのフォーブル・サントノーレに本店を構える、革製品の老舗ブランドです。19世紀に馬具工房として創業し、その後バッグや腕時計、装身具の製作へと部門を拡大してきました。超一級のレザーを使用し、職人による手作業を貫く姿勢は、手帳カバーや財布といった小物にも表れています。
エルメスの手帳は「アジャンダ(アジェンダ)」と呼ばれ、カバーとレフィル(中身のノート)が別売りになっているのが特徴です。カバーはピン留め式でレフィルを固定する仕組みになっており、レフィルだけを毎年買い替えることで、お気に入りのカバーを長く使い続けられます。
レフィルにはフランス語版と日本語版があり、それぞれの国の祝祭日が反映されています。使い込むほどにレザーが手に馴染み、柔らかな風合いが増していくのも、エルメスの手帳ならではの楽しみ方です。
2.モデル別の特徴
エルメスの手帳シリーズには、サイズや用途に応じて複数のモデルがあります。ここでは代表的なモデルをご紹介します。
① アジャンダ PM
サイズ:約7.5cm×10cm(名刺サイズ)/ピン1本/定価:目安5万円台〜
エルメスの手帳の中で最もコンパクトなサイズです。名刺入れやカードホルダーとしても使える2つの内ポケットを備えています。サッと取り出してメモを取りたい方や、荷物をできるだけ少なくしたい方におすすめです。
② アジャンダ GM
サイズ:約9.5cm×13.2cm(A6よりやや小さめ)/ピン1本/定価:77,000(ヴォー・エプソン)、96,800円(シェーヴル・ミゾール)
「グランドモデル」の略で、エルメスの手帳の中でも最もポピュラーなサイズです。日本のパスポートがちょうど収まるサイズ感で、パスポートケースとして愛用する方も少なくありません。カラーバリエーションも豊富で、外側と内側で異なるバイカラー仕様のものもあります。
③ シルキーデイリー GM(Silky Daily)
サイズ:約11cm×14cm/ラウンドファスナー開閉
GMサイズの派生モデルで、ラウンドファスナー開閉のケースタイプです。内側にはスカーフを思わせる華やかなシルクの内装があしらわれており、開くたびに表情を楽しめます。ファスナー付きポケットが付いたタイプもあり、交通系ICカードや小銭なども一緒に収納できるのが特徴です。
④ アジャンダ ヴィジョンII(Vision)
サイズ:約10cm×17cm(新書より少し小さめ)/横向きレフィル/定価:95,700円(ヴォー・エプソン)103,400円(シェーヴル・ミゾール)
GMよりも縦に長く、スマートフォンと新書本の中間ほどのサイズ感が特徴です。エルメスのアジャンダシリーズの中で唯一、横向きのレフィルを採用しているモデルでもあります。スリムなシルエットで、ジャケットの内ポケットにも収まりやすいのが魅力です。
⑤ ノートパッド EAジップ PM
サイズ:約11cm×17cm(ヴィジョンとほぼ同サイズ)/表紙にジップポケット付き/定価:137,500円(ヴォー・スウィフト)
ヴィジョンの派生モデルで、表紙側にファスナー付きのポケットが備わっているのが特徴です。カードや領収書などを一緒に収納でき、財布代わりとしても使える実用性の高さが魅力です。内側にもフラットポケットが備わっており、ポケット付きながら通常のヴィジョンと遜色のない薄さを保っています。ジップの留め具には「H」モチーフがあしらわれ、色によってステッチの色を変えるなど、細部までこだわりが光るモデルです。
⑥ アジャンダ シルキーデイリー ヴィジョン
サイズ:約11.5cm×18cm/ラウンドファスナー開閉
ヴィジョンサイズの派生モデルで、GMシルキーデイリーと同様、ラウンドファスナー開閉のケースタイプです。カードの仕切りが付いており、薄型のスマートフォンを一緒に収納する使い方をする方もいます。開閉するたびに華やかなシルクの内装が目に入る、遊び心のあるモデルです。
⑦ グローブトロッター(Globe Trotter)
サイズ:約14.5cm×19cm(ほぼA5サイズ)/ピン2本/定価:141,900円(ヴォー・エプソン)
ヴィジョンをさらに一回り大きくした、A5用紙に近いサイズのモデルです。レフィルを装着するピンが2本あり、「スケジュールと白紙のノート」を分けて使うなど、自分好みにカスタマイズしやすいのが特徴です。
⑧ スメニエ(Semainier)
サイズ:約18cm×23cm(アジャンダシリーズ最大)/定価:210,100円〜(ヴォー・エプソン)
アジャンダシリーズの中でも最も大きいサイズのモデルです。一覧性を重視したい方や、締切や予定をまとめて俯瞰したい方に向いています。サイズが大きい分、存在感があり高級感も際立ちます。
⑨ ユリス(Ulysse)
サイズ:Nano・Mini・PM・MM・GMの5展開/ノートカバータイプ/定価:47,300円(ミニ・ヴォー・トーゴ)、60,500円(PM・ヴォー・トーゴ)、82,500円(MM・ヴォー・トーゴ)
ノートカバータイプのモデルで、ボタンでノートを固定する仕組みになっています。中のレフィルを永久カレンダータイプにすればデスクダイアリーとして、無地や罫線タイプにすれば自由帳としても使えます。ナノサイズは現在は廃盤になっていて、未使用であれば高価買取が期待できます。内側にポケットが付いた「ユリス・ネオ」というタイプもあります。
⑩.カルネ・シークレット
サイズ:約16.3cm×11.4cm/カデナ(南京錠)開閉/定価:346,500円(ヴォー・スウィフト)
初登場が2004年のコレクションで、他のアジャンダカバーとは一線を画す、カデナ(南京錠)で開閉する特別な仕様のノートカバーです。素材にはソフトな質感とやわらかな光沢が特徴の「ヴォー・スウィフト」を使用し、ハート型のチャームが付属します。専用のシルクノート「メルヴェイユーズ・ランタン」とお揃いのシルク製ブックマークが付属するのも特徴です。「シークレット」の名の通り、鍵をかけて中身を秘密にできる、遊び心のあるモデルです。
出典:エルメス公式
4.製造年の見分け方
手帳のレザー部分には、製造年を示すアルファベットの刻印があります。四角(□)や丸(○)で囲まれたアルファベット、あるいは最近のものであれば無地のアルファベットが、製造年を表しています。
| 1964年 | 1965年 | 1966年 | 1967年 | 1968年 | 1969年 | 1970年 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| T | U | V | W | X | Y | Z |
| 1971年 | 1972年 | 1973年 | 1974年 | 1975年 | 1976年 | 1977年 | 1978年 | 1979年 | 1980年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| A | B | C | D | E | F | G | H | I | J |
| 1981年 | 1982年 | 1983年 | 1984年 | 1985年 | 1986年 | 1987年 | 1988年 | 1989年 | 1990年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| K | L | M | N | O | P | Q | R | S | T |
| 1991年 | 1992年 | 1993年 | 1994年 | 1995年 | 1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 | 2000年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| U | V | W | X | Y | Z | A | B | C | D |
| 2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| E | F | G | H | I | J | K | L | M | N |
| 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| O | P | Q | R | T | X | A | C | D | Y |
| 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Z | U | B | W | K | G |
刻印が古いからといって必ずしも買取価格が安くなるというわけではありませんが、製造年が新しいものほど高値がつきやすい傾向があるため、査定に出す際の参考にしてください。
5.買取相場
実際にエルメスの手帳(アジャンダ)の買取相場をご紹介します。モデル・素材・状態・製造年によって金額は変動します。
| モデル・素材 | B〜ABランク(目安) | A〜Sランク(目安) |
|---|---|---|
| アジャンダPM・GM(エプソン等) | 8,000円〜15,000円前後 | 15,000円〜28,000円前後 |
| シルキーデイリー PM・GM(エプソン等) | 12,000円〜20,000円前後 | 20,000円〜25,000円前後 |
| アジャンダ ヴィジョン(エプソン等) | 10,000円〜15,000円前後 | 15,000円〜23,000円前後 |
| グローブトロッター(トゴ等) | 11,000円〜18,000円前後 | 20,000円〜23,000円前後 |
| ユリス ミニ・PM・MM(トゴ等) | 6,000円〜15,000円前後 | 15,000円〜23,000円前後 |
| ユリス GM(トゴ等) | 13,000円〜20,000円前後 | 20,000円〜35,000円前後 |
※上記は過去の買取実績を参考にした目安です。状態・年式・付属品の有無によって金額は変動するため、正確な金額は無料査定でご確認ください。
オーストリッチなどのエキゾチックレザーは、定番のヴォーエプソンなどと比べて高値がつきやすい傾向にあります。また、限定カラー(ブルーサフィール、ローズサクラなど)も、状態が良ければ査定でプラスに評価されやすい傾向があります。
6.エルメス手帳のおすすめ買取店
エルメスの手帳を売る際、どの業者に依頼するかによって査定額や利用のしやすさが変わってきます。ここでは、それぞれ異なる強みを持つ業者をご紹介します。
6-1.おすすめ買取店①:retro.jp

出典:retro.jp
retro.jp(レトロ)は買取の他に委託を得意としており、より高額で売りたい方におすすめです。
買取の場合はすぐにお金になりますが、買取店の在庫になるリスクが発生するため、どうしても高く買うことはできません。委託であれば預かるだけなので買取店にリスクがなく、売れてからのお支払いとなるため、より高額な金額をお返しすることが可能です。
【retroの買取方法】
・委託販売
・宅配買取
・持込買取
・出張買取
・LINE査定
6-2.おすすめ買取店②:なんぼや

出典:なんぼや
なんぼやは取り扱い商品数も多く、査定士の教育体制も整っています。販路が海外にもあるため、買取る際の相場が日本国内にとどまらず、海外の相場で買取ができるので、高額買取につながる可能性が高いです。
【なんぼやの買取方法】
・宅配買取
・店頭買取
・出張買取
・LINE査定
6-3.おすすめ買取店③:コメ兵

出典:コメ兵
コメ兵は様々なジャンルを取り扱っているため、手帳を売る際に他の不要なアイテムも一緒に売ることができます。自社でのメンテナンス、海外への販路、自社でのオークション開催など、高額買取ができる環境が揃っています。
【コメ兵の買取方法】
・宅配買取
・店頭買取
・LINE査定
6-4.おすすめ買取店④:大黒屋

出典:大黒屋
全国に店舗を展開する老舗の買取専門店です。取り扱い高が多く、蓄積されたデータベースから、素早くより高額な査定結果を出してくれるのが特徴です。
状態が悪かったり古かったりする手帳でも査定してくれるので、もう使っていない場合は一度査定に出すことをおすすめします。
【大黒屋の買取方法】
・宅配買取
・店頭買取
・LINE査定
・メール査定
6-5.おすすめ買取店⑤:ブランディア

出典:ブランディア
ブランディアは、買取依頼がすべてネットで完結する買取業者です。宅配買取を専門としていますが、これまで7,000種類を超えるブランドの買取実績があります。宅配買取に加えて、ビデオ通話で査定を受けられる「スマホ対面査定」も導入されており、実店舗に行かなくても対面同様の査定を受けられます。
多少傷がある商品でもファッションに関するアイテムなら買取してもらえる可能性が高く、たくさんのアイテムを一気に買取してもらいたい方におすすめの買取業者です。
【ブランディアの買取方法】
・宅配買取
・スマホ対面査定
・店頭買取
7.まとめ:眠っている手帳、まず査定を!
エルメスの手帳(アジャンダ)は、PM・GM・ヴィジョン・グローブトロッター・スメニエ・ユリスなど、サイズや用途によって多くのモデルが展開されています。素材やカラー、製造年の刻印によっても買取価格は変わってきます。
まずは無料査定で、お手持ちの手帳の価値を確認してみてはいかがでしょうか。




