皆様、便利で簡単なLINE査定はご利用いただいたことはあるでしょうか。
写真を複数枚送るだけで、ご自身の私物がどれくらいの値段で買取が可能か提示されるツールですが、ご自宅にいながら手軽にご利用いただけて、便利ですよね。
ただ、結構このようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
やはり、LINE査定の金額と実査定の金額にブレがあるとがっかりしますし、無駄な時間と労力を使ってしまうことになりますよね。
「できる限りLINE査定の金額に実査定の金額に近づける方法はないの?」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。
ということで、1日100件以上LINE査定を行ってきた筆者だからこそわかる、LINE査定ハックを伝授します!
目次
そもそもLINE査定って、わざと高く出しているの?
これは超・正・直にお答えすると、「わざと高く出している場合もあります。」
というのも、LINE査定上ですとどれだけ商品詳細を細かく書いていただいていようと、写真枚数を多くいただいていようと、その商品の状態を完全に把握することは不可能だからです。まさに「百聞は一見に如かず」です。
私の経験上にはなりますが、
という感じで写真上では美品想定であっても、もしかしたら新品同様の綺麗さの可能性もあると感じた商品については、少し上限金額を高く提示することもあります。
ただ、一部の買取店では通称”見せ値”といって、実際に出せない(ありえない)金額を提示して、実査定にかこつけるように仕向ける買取店もあります。こちらに関しては、後ほどご紹介いたします。
LINEの事前査定より実査定が低くなってしまう理由
基本的に、一部の”見せ値”を出す買取店を除けば、LINE査定の金額幅内での案内になることが多いです。
ただ、LINE査定をした商品が実査定で低くなってしまうことはどうしても発生してしまいます。どのようなケースがあるのでしょうか。
実際にあったケースを踏まえてになりますが、大きく分けると4つの理由が挙げられます。
お客様からいただく情報量が少ない
LINE査定と実査定で差異が出る理由として、お客様から送られてくる商品の情報量が少ないことが挙げられます。
特に商品写真1枚のみ送られてきた場合ですと、その商品の状態を完全に把握することが非常に困難です。
ただ、この「写真1枚のみ」のお客様…実は結構いらっしゃいます。
といって美品想定で値段を提示して、実際は中に汚れ、背面に傷、内側に私的刻印がある…といった、ダメージのフルコースセットみたいなケースは多々あります。
お客様側は商品の状態がわかっていると思いますが、査定士側では写真1枚ではコンディションジャッジが困難です。
できる限り写真は複数枚、写真だけで伝わらない点(購入時期や使用頻度、リペアの有無等)は文章にして送りましょう!
写真に加工がされている、もしくは綺麗に撮れてしまっている
LINE査定は基本的には送られてくる写真から状態を把握するため、その写真と実物のコンディションに相違があると、大きく金額が変動してしまいます。
とはいえ、不本意に綺麗に撮れてしまっているのは仕方ないことです(ただこれは、例としてほとんどありません。)
問題は、そうです。加工して綺麗にしてしまっている場合です。
と考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが…これは正直、私としてはお勧めできません。
実査定の時点でダメージ箇所は気付かれて金額は下がってしまいますし、次回もLINE査定を利用された際に「こちらのお客様は以前こういうことがあったし、何かあった際のために安牌な金額を提示しておくか」と、査定士から信用をしてもらえない可能性があるためです。
やはり人と人との繋がりですからね。正直に申告してくださる方が結果的に得だと思います!
LINE査定から実査定までの間に時間が経っている
ブランド品も為替や株価のように日々変動しているので、LINE査定の日から実査定の日までに間が空いてしまうと、その間に相場が変わってしまう可能性があります。
1日単位で相場が変わってしまうものの例としては、貴金属類です。こちらは日々相場に基づいて買取金額が決まります。
また、一部の高額な時計・バッグ等は1日単位で相場が変わるということもあります。
それ以外の商品の場合でも、やはり1週間以上経過してしまうと、下記にも記載した複数在庫の件も相まって相場が変動してしまう可能性が高いですね。
特に早く相場が変わってしまうものは、なるべく早めに実査定できるよう、ご近所に店舗があるか確認しておくことをお勧めいたします。
1日単位で相場が変わるもの
・貴金属類(金・プラチナ・シルバー等)
1日単位で相場が変わってしまう可能性のあるもの
・高級時計群(雲上時計系、ロレックスなど)
・エルメスの高額バッグ類
・ホットなトレンド品(特にプレ値になっている商品) など
相場変動がそこまで大きくないもの
・ミドルブランド全般
・状態の悪いブランド品 など
在庫数に変動が生じてしまった(主に小売メインの買取店に多い)
これは以前勤めていた買取店であったお話ですが、直近で同じ在庫の商品を買い取ってしまっている際は、LINE査定より下がってしまう可能性があります。
上記の【LINE査定と実査定までの間に時間が経っている】と被る部分もありますが、LINE査定後になるべく早く実査定してもらうことが、金額ブレの少なさに繋がりますよ!
バイヤー直伝!ジャンル別LINE査定の送り方のコツを伝授!
LINE査定と実査定のブレが少ない、信用できる買取店に送りたい!という方も多いかと思います。
とはいえ、どのような情報を送ればいいのか、イマイチ判断が難しいのではないでしょうか。
アイテムに合わせて、下記を参考に送ってみましょう。
LINE査定のコツ〜バッグ編〜
バッグ査定に関しては、ある程度写真があった方が精度高く金額のご提示が可能です。
正面・裏面はもちろんですが、特に使用感の出やすい四角、持ち手、底鋲部分、内側等の写真はマストですね。
バッグ査定で必要な情報
・裏面
・内側
・四角
・金具部分
・持ち手部分
・付属品
・私的刻印やカスタム等の有無
・その他ダメージ箇所など
文章例
ヴァレクストラのイジィデ、ミディアムサイズです。色はアイボリーです。
2022年に国内の直営店で購入して、10回程度使用しました。
角スレ等はありませんが、金具に小傷、フラップ裏に少し亀裂と変色のような跡が見られます。
内側はインナーバッグを使っていたのでダメージはなさそうです。
付属品は、ショルダーストラップと保存袋があります。
LINE査定のコツ〜時計・ブランドジュエリー編〜
時計とブランドジュエリーに関しては、薄い小傷程度であれば磨き修理で取れる可能性もあるので、然程細かく状態をお伝えいただかなくて大丈夫なケースも多いです。※雲上時計やロレックスなどは別になります。
特に時計は購入時期によって大きく相場に変動があるので、わかるよう保証書の写真か、文章で伝えていただけると◎!
時計・ブランドジュエリーで必要な情報
・裏面
・購入場所と時期
・付属品
・稼働品か不動品か(時計の場合)
・私的刻印やカスタム等の有無
・その他ダメージなど
文章例
サイズはエクストラスモールで、地金カラーはホワイトゴールドです。2024年に国内の直営店で購入し、5回程度使用しました。
大きな傷はないと思いますが、少し片側ポストに歪みがあります。付属品は箱・巾着・保証書があります。
LINE査定のコツ〜アパレル編〜
アパレルに関しては、タグについている型番表記は必ず送るようにしましょう!
また、ダメージに関しては特に首元・袖元・脇部分は汚れがつきやすいので、載せておいた方がベターです。
アパレル査定で必要な情報
・背面
・内側
・首元・袖元・脇部分(ここは特に汚れがつきやすいため、あった方がベター)
・付属品
・サイズや型番・素材表記がわかるタグ
・クリーニングの有無
・サイズ直し・カスタムの有無
・その他ダメージ
文章例
ノースフェイスのマタニティダウンです。
2024年に国内の百貨店で購入し、5回程度使用しました。
クリーニングしてからは1度も着用しておりません。
着用回数少ないので、大きなダメージ等はないかと思います。
付属品は取り外せるブランケットパーツがあります。
LINE査定のコツ〜貴金属編〜
実は、貴金属類(複数素材が使われていたり、ダイヤモンド等が入った物は除きます)だけ…なんと!唯一!写真1枚でも査定に支障が出ない商品となります。何なら写真なしでもOKです。
必ず素材表記と、重さを教えてくださいね。
ただ、貴金属の査定で一番注意が必要なこととしては、金額がその日の相場になる点です。
実査定の日がズレると再査定となるので、金額に変動があります。ご注意を…
貴金属査定で必要な情報
・素材表記
文章例
ただ、そもそもあり得ない金額で出してくる業者もいます
話は戻りますが、前述の”見せ値”。
とりあえず買取依頼を取り付けるためにわざと高い金額を提示する業者は、残念ながらいらっしゃいます。
同業だったら値段の感じで「ああ…これは見せの値段だな〜」とわかりますが、正直一般の方ですと見極めはかなり難しいです。
一つ判断できる方法としては、複数社依頼を出して、著しく高い金額を提示してくる(かつ、下限金額の提示がない場合)業者は、注意が必要と言えるでしょう。
別件:LINE査定で金額提示された=買取可能(基準内)を保証するわけではない
ちなみに、LINE査定をしていると「メルカリで購入したものですが、本物ですか?」や、「頂き物ですが、本物で間違い無いでしょうか?」等、商品の真贋を知りたいお客様が一定数いらっしゃいます。
まず大前提として、LINE査定はいただいた情報から金額を算出するサービスです。商品の真贋ならびに買取の可否や、金額を保証するものではありません。
実際に、届いて細部を見ると基準外商品だったということも、過去に何度かありました。
LINE査定はあくまでも金額感を知るツールなので、真贋判定サービスとしては利用できません。
また、実査定の「基準内」「基準外」も、あくまでもその会社の基準になるので、本物・偽物を保証するものではありません。
本物・偽物を知りたい方は、各メーカーか真贋機関に依頼をするようにしましょう。
まとめ:LINE査定は「情報をわかりやすく相手に伝える」がカギ
いかがでしたでしょうか!
LINE担当として思ったことを結構ぶっちゃけてしまいました…
結論から言うとLINE査定は「商品の情報を、わかりやすく相手に伝えること」が重要です。
やはり査定士も人間ですからね!丁寧にわかりやすく情報を伝えてくださるお客様には特に、お値段頑張りたいなって思いますよ。
何事もそうですが、相手の立場に立ってわかりやすく説明することが大切です!それが一番高価買取の近道かもしれませんね。
それではまた次回٩( ‘ω’ )و