最終更新日:

【ブラック?】ブランド買取店スタッフ(査定士・バイヤー)ってどんなお仕事?業界歴3年がぶっちゃけます。

転職。終身雇用制度が崩壊した今日、それは誰もが通る道なのかもしれません。
その中でも異業種に転職することも当たり前になってきたのではないでしょうか。

このブログにたどり着いてくださったということは、様々な職業を探していく中で、バイヤー(ブランド品査定士)というお仕事に興味をお持ちくださったのではないかと思います。
買取業界、私もそうでしたがあまりいいイメージをお持ちでない方もいらっしゃるかもしれません。

なかなか働いている現場のリアルな声がわかりにくいこの業界。
今回はそんな謎多きバイヤーのお仕事について、業界歴3年の井出が語ってまいります。

 

目次

バイヤー(ブランド品査定士)ってどんなお仕事?

そもそも査定士?鑑定士?バイヤー?違いはある?どれが正式名称?

これは会社や個人で言い方が変わる印象ですが、正式名称はこれ!というものは特になく、業務内容としては全く同じです。皆様がお好きな言い方で大丈夫です。
※本記事では、表記を統一して「バイヤー」と表記いたします。

そんなバイヤーが行うお仕事については下記に列挙した査定+諸業務です。
※諸業務については会社ごとに差が大きいため、本記事では割愛いたします。

 

店頭査定

名前の通り店頭での査定を行います。
点数次第で大幅に接客時間は異なりますが、お客様一人につき早くて10分、長いと1時間以上の接客時間になります。
バイヤーとしての査定能力や接客力が一番試されます。

良いところ
・お客様と顔を合わせて接客するので、意思疎通が一番しやすい
・自分のお客様(リピーター)になってもらえる可能性が一番高い
難しいところ
・良くも悪くも接客力が試される
・他のバイヤーに確認してもらう場合、一旦バックヤードに引く必要がありお客様から不安に思われる可能性がある

 

宅配査定

宅配で届いた商品を査定します。非対面のためお客様との接客はありませんので、接客が苦手な方も安心です。

良いところ
・非対面のため、対面接客が苦手な方やあがり症の方でも安心
・他にバイヤーのいる環境であればいつでも頼ることができる
難しいところ
・顔を合わせてのコミュニケーションではない分、場合によっては意思疎通が難しく冷たい印象を受ける可能性がある

オンライン(ビデオ)査定 ※ない会社もあります

zoomなどの機能を使って、オンライン上でお客様の商品の査定を行います。
オンライン査定の仕様については各社様々です。

良いところ
・リモートワークでの対応が可能
難しいところ
・お客様のITリテラシーによっては接続等の補助が必要な場合がある
・実際に実物を拝見することに比べ状態把握が難しいケースが多い(お客様の接続環境やカメラ性能によっても左右される)

 

▼会社ごとのオンライン査定の仕様について

金額確約振込
買取店Aあり即時 ※初回利用時は実物拝見後
買取店Bあり実物を確認後
買取店C一部あり(〇〇円以下など)実物を確認後
買取店Dなし(目安価格のみ案内)実物を確認後

LINE査定・メール査定

最近はどの会社も主流になりつつある、LINEで送られてきた情報を元に査定する査定方法です。
※メール査定もLINE査定と内容は変わりありません。

良いところ
・非対面のため、対面接客が苦手な方やあがり症の方も安心
・リモートワークでの対応が可能
難しいところ
・顔を合わせてのコミュニケーションではない分、場合によっては意思疎通が難しく冷たい印象を受ける可能性がある
・送られてきた画像からある程度状態を把握する能力が試される

電話査定

お電話にて商品名等をお伺いし査定金額をお伝えする電話査定もあります。
比較的ご年配の方が多い印象があります。

良いところ
・電話のためお客様からの細かいヒアリングがしやすい
難しいところ
・商品によっては特定が難しい・できないケースも多い(こういう場合はLINE査定へ誘導)
・言った言わない、聞き間違いがごく稀に発生する

 

出張査定

お客様のご自宅へ直接お伺いし査定します。

良いところ
・お客様と顔を合わせて接客するので、意思疎通が一番しやすい
・自分のお客様(リピーター)になってもらえる可能性が一番高い
難しいところ
・良くも悪くも接客力が試される
・ご自宅に上がるため、犬・猫アレルギー持ちの方は少し注意が必要(富裕層のお客様はわんちゃん、猫ちゃんを飼っている比率が高い傾向にあります。)

 

 

バイヤーは未経験でもなれる?必要な資格について

基本的に経験者に絞った採用でなければ未経験からももちろん入れます!
また、必要とされる資格についてもそこまで多くを求められないケースが多いですが、出張買取の際に車の運転が必要になるケースも多いので、運転免許は持っておくと良いかもしれません。
※買取店によっては必須項目にしている会社も少なくはありません。

ちなみに中の人は免許は持っていますが、ペーパーのため出張買取の際に運転したことはありません・・・

また外国人のお客様も来店されることもあるので英語・中国語の語学力、ジュエリーコーディネーターやリユース営業士の資格があるとプラス評価に繋がることがあります。

必要度合い
絶対必須なし※会社による
あるとプラスになる・普通自動車免許 ※会社によっては必須のところもあり・接客業の経験
あると嬉しい・リユース営業士やジュエリーコーディネーターなどの資格
・英語・中国語などの語学力

 

入社後のフローは?一人前のバイヤーになるには?

これは会社によって大幅に異なります。
同期入社の多い大手ですと学校の授業のような座学研修があったりしますが、基本中途入社1~2人の場合は上席による直伝OJTがメインなケースが多いと思います。
特に真贋知識については比較的マニュアルがない買取店も多く、触って覚える、匂いをかいで覚えるなどいわば感覚を掴むといった部分も大きかったりします。(ここが一番大変・・・。)

一人前のバイヤーの定義は個々人によって異なりますが、一通りスタンダードな査定品目に対応できるようになるのには少なくとも1年は時間を要します
折角なのでここで、中の人・井出が入社から1年までを簡単にまとめてみました。

※査定ができるまでの期間・任される金額などは会社の方針や個人差が非常に大きい部分のため、あくまでも一例として参考にしていただければと思います。

 

どんな人が転職してくる?実際の中の人のキャリアについて

前職はどんな人が多い?

ちなみにかなり特殊なこの業界に転職してくる方のキャリアはどのようなケースが多いのでしょうか・・・。

私の周りだと、前職はこんな方がいらっしゃいました!(同業者除く)

飲食店スタッフ
アパレルスタッフ
不動産の仲介営業
IT営業
システムエンジニア

前職は本当に三者三様です。
あとは他業種と言えるか微妙なラインですが、リサイクルショップスタッフからバイヤーになる方は非常に多い印象です。

 

中の人の簡単なキャリアについて

せっかくなので、一例として私がこの業界にやってきた経緯や簡単なキャリアについてご紹介します。

中の人・井出の簡単なキャリアについて

某IT企業の営業→ブランド品買取店で査定経験2年→現職(ブランド品買取店)で査定経験1年

この業界に入るまでは某大手IT企業のコンサルティング営業をしておりました。結構意外な経歴かもしれません。
ただ営業職を経てふと思ったのです・・・

手に職を付けたい・・・ファッション好きだしブランド品バイヤーになってみようかな

何を思ったのか「とりあえず手に職を付けてみたい」と思い、元々興味のあったファッションに関わる仕事がしたくブランド買取店に未経験として入社いたしました。

 

一社目はエルメス特化型の買取店でした

ちなみに1社目は買取品の8割がエルメスという今振り返るとなかなか特殊な買取店に在籍しておりましたが、当時は1社目だったのでこれが業界のスタンダードだと思っておりました。
そんな買取店で2年間働いた結果、一風変わったバイヤーへと仕上がっていくことになります・・・。
具体的な例を少し挙げていきますと、

・エルメスの色・素材はぱっと見てすぐにわかる(色によって刻印も大体絞り込める)
・直近2年くらいのツイリーの柄はハンドルに巻いている状態でも名前がわかる
・新品のバーキンやケリーなどのターンロックのシールが剥がれないようにして開けることが得意技に

・エルメスのことを考えすぎて、頭の中のメモリの10%がエルメスの相場になる(笑)

日々エルメスに触れ、日々エルメスの問い合わせを受け、日々エルメスのことばかり考えた結果・・・エルメス命!エルメスガチ勢系バイヤーになりました。

このように、会社ごとに看板商材がある故に良くも悪くも一部商材に特化した査定士になることもあります。
査定品目についてはその会社の公式サイトやECサイトなどを見ていると、ある程度何に特化した買取店かがわかる可能性が高いです。
入社前に見てみると実務のイメージがつきやすいかも・・・?

私の場合はエルメスが大好きになったので、退職はしましたが1社目の選択は良かったなと思いました!

 

当時の店長のスタンスが今も活きている

また、1社目の店長兼社長のスタンスが【安く買い取るより高く買い取って間違ってほしい】という、安く買い叩くのではなく、なるべくお客様へ還元するように高く査定額を出してほしいという教育方針でしたので、その教訓が今も活きています。
今後のバイヤー人生を作るベースとなる1社目のチョイスは、自分の得意な査定品目ももちろんですが、バイヤーとしてのスタンスも形成するためすごく大切だなと思った次第です。

 

バイヤーの給与面について

お仕事をするうえで大切になってくる給与面。
私自身も色々求人を見ておりましたが、基本的には下記のような傾向が強いです。

未経験者の場合

関東地方:24万円~
関西・東海地方:22万円~
その他のエリア:20万円~

経験者の場合(経験度合いによって大幅に異なる)

全エリア:25万円~

意外にも未経験者でもスタート給が高いことが魅力的です!
ただ、ボーナスは大手企業などと比べると残念ながら少な目。ある程度ボーナスが出る会社でも3?4か月分くらい、全くない会社も珍しくはありません。

加えて大手企業に充実している手厚い福利厚生面(住宅手当、配偶者・子ども手当、結婚・出産祝いなど)はほぼ・・・ありません。
また退職金制度はない会社がほとんどのため、若いうちから資産形成をする必要もありますね。

 

インセンティブってある?

ちなみに気になる部分であろうインセンティブ。
不動産仲介業のように仲介手数料の10%!といったような相場はなく、会社次第で大きく異なる印象があります。

私の経験ですと前職はなし(ボーナスに反映)、現職だとあり。といった形になります。

基本的に店舗型買取店は所謂反響営業のため、ガツガツインセンティブで稼ぐ!といったケースはあまり聞いたことがありません。
インセンティブがある場合でも基本的に3?5万円など、役職手当等の範疇に収まるケースが多いです。

傾向として、インセンティブ比率を高く書いている買取店はテレアポ部隊のある出張買取専門の買取店が多いです。
こういう買取店の場合は基本的に粗利ベースでインセンティブが決まるため、買い叩けば買い叩くほど粗利が出る=インセンティブも高くなる。という図式になります。
ということは、ですよ。そういった買取店はインセンティブのためにうまくお客様を丸め込んで買いたたいている場合が多いというわけです。

個人的な意見ですが、買い叩く系の買取店の場合はお客様にクロージングをかける言い回しはうまくなっても、相場を正確に捉える能力など、バイヤーとしての能力はあまり育たない印象です。
インセンティブが高いことは一見魅力的ではございますが、特に未経験でこの業界に入られる際は気をつけた方が良いと言えるでしょう。

 

 

ちょっと少なめ・・・?休日数・お休みの取り方について

休日数について

休日数については正直なところ・・・多いとは言えないです。
特に土日祝休みの会社にいらっしゃった方ですと尚少ないと感じるケースが非常に多いでしょう。

中の人もIT企業からの転職で128日→108日になったので、ある意味この業界に入る以上は妥協しないといけない部分かもしれません・・・。

ちなみに年間休日数を公表している買取店30社の年間休日数を比較してみると、このような形に。
数年前までは108日前後の買取店が多い印象でしたが、少しずつ改善されているような印象を受けます。

調べた限りですと、ある程度名の通った会社(上場企業や上場企業の子会社など)ほど年間休日数が多い傾向にあります年間休日数が120日あるとかなり多い方と思っていただいてよいのかなと。
※求人によっては年間休日数を書いていない買取店も多く、そのような買取店は比較的110日未満のケースが多い印象があります。

※データはすべて年間休日数を公表している買取店から算出したものとなります。

 

お休みの取り方について

買取店は土日祝日も営業していることがほとんどのため、基本的にバイヤーはシフト制がほとんどです。
私の知る限りバイヤーの正社員で土日祝休みという求人は見たことがありません。(日曜日+平日のどこかという半シフト制の買取店はあります)

私もそうでしたが、シフト制ってどうなんだろう?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
ということで、完全土日祝休みの会社とシフト制、どちらも経験したからこそのシフト制のメリット・デメリットをお伝えします!

・シフト制のメリット・

シフト制なので、メリットとしては平日にお休みが取れること
市役所や病院など土日だとまず空いていないところはもちろん、美容室やネイルなどの予約も取りやすいことはメリットですね!
平日なのでどこに行っても基本的に土日より混まないのでストレスフリーに過ごせますよ。

後は元土日祝休みの身からすると、良くも悪くも曜日感覚がなくなるので日曜の夜の絶望感(通称・サザエさん症候群)月曜日のしんどさがなくなる・・・というところでしょうか。
5連勤が辛いという方には向いているかも・・・?

 

・シフト制のデメリット・

デメリットとしては希望休が多すぎる場合はほぼ通らない可能性が高いというところでしょうか。
特に店舗型の買取店に勤務される場合は1店舗あたり2?4人ほどで回していることも多く、必然的にお休みは譲り合い。2~3日程度の希望休はまだしも、土日は絶対休みたい・固定でこの曜日は休みにしたいという希望はほぼ通らない可能性が高いです。

また店舗型の買取店の場合最低限の人数で回していることも多いので、急にお休みをしたい場合はお休みの日のスタッフに声掛けして出勤してもらう必要があるなど、突発的な体調不良の際などに休みにくいというデメリットもあります。

お店によっては一人で回す日もあったりする店舗もありますので、なかなか休みにくいことが実情だったりします。

あとは土日休みのお友達や恋人がいる方ですと少し予定が合わせにくいことも挙げられます。
必ずしも土日のどちらかで休みが取れるわけではないので、土日はお友達や恋人とよく会っているという方は、時間帯によっては予定を合わせることが難しくなってくるかもしれません・・・。

 

残業時間って多い?

勤務日数は多いことは分かったとして、残業時間は多いのでしょうか?疑問に感じた方も多いですよね。
正直にお答えすると、会社次第ですが業界全体的に残業時間は少なめです。

理由としては店舗型の買取店が多く、お客様ありきのお仕事のため基本的に閉店間際にご来店がなければそのまま閉店時間(終業時間)でクローズできることが多いからです。
こればかりはお店によりますが、私の前職の経験では閉店ギリギリに来るお客様は少なかったので、ほとんど残業はなく定時で帰ることができていました。

ちなみに、店舗型買取店の前職のマックス残業時間は15分でした

お店を閉めた後に行う雑務が多い買取店ですと多少の残業は発生する可能性がありますが、毎日コンスタントに2時間、3時間と残業のある買取店は周りでは聞いたことがありません。
一日の残業時間がアベレージ3時間前後だった元IT営業にいた身からすると、残業時間はそこまで多くない業界と言えます。

 

男性が多い?女性でも働ける?

全国のバイヤーをお考えの女性の皆様、バイヤーって男性のお仕事だとお思いではないでしょうか・・・。
中の人もそうですが、女性でももちろん働けますのでご安心ください。

全体的には男女比はこのような形になります。

各部門別の男女比 ※表記は【男性:女性】

バイヤー・・・7:3~8:2
バックオフィス部門・・・4:6?5:5
実店舗での販売部門・・・2:8?3:7
受付・・・1:9 ※ある程度大きな会社・お店のみ

まだまだ女性のバイヤーは多いとはいえませんが、近年少しずつ増えている印象があります。
ぜひ一緒に働きましょう!

 

女性バイヤーはこんなメリットがあります!

全体的に希少種な女性バイヤー。実はこんなメリットがあったりします。

男性のバイヤーさんだと思ったら女性のバイヤーさんで嬉しかったです!
出張買取で男性のバイヤーさんだと抵抗がありましたが、女性バイヤーさんで安心できました!

とお客様から嬉しいお声をいただいたこともありました!
特に出張買取で男性をご自宅に上げるのは抵抗のあるお客様も多いかと思いますし、ここは女性バイヤーのメリットですね。

ちなみに買取店の【福ちゃん】さんでは、受付から査定まで一貫して女性が行うレディースプランもあったりします。

引用:福ちゃん

「強い」女性は向いているかも!

あくまでも個人の感想ですが、やはり女性バイヤーの方、知人含めいい意味で「強い」印象のある女性が多いです。
良くも悪くも男性の多い職場になることや、店頭査定の場合対面でお客様と価格交渉で戦う必要もあるのではっきりと意見できる芯のある女性が有利かもしれません。

ただそれでも時と場合によっては男性バイヤーより舐められるケースもあったりなかったり・・・。

私の経験談ですが、時計関係に詳しいお客様の査定でマニアックな話になった際に「そんなことも知らないの?」と笑われたりすることもありました・・・

もちろんすべてのお客様が当てはまるわけではありませんが、とりわけお時計が好きなお客様はバイヤーに高い会話レベルを求めがちな傾向があります。
※ちなみに時計に詳しい女性バイヤーは非常に貴重なので重宝されますよ!

良くも悪くも最初は失敗が多いですし、お客様の方が知識が豊富で教えていただくことも多々ありました
男性もそうですが、人からの注意に耳を傾けられない方や人の意見に流されやすい方、打たれ弱い方はバイヤーのお仕事は向いていないかもしれません。

 

基本シフトが女性のみにしないよう配慮している買取店が多い

休日数のところでも少し触れたのですが、基本的に店頭査定だと2?4人で1店舗のシフトを回す形になります。
場合によっては一人になることも・・・と触れましたが、基本的にセキュリティの問題上女性のみにするケースは「ほぼ」ありません

ただ急な出張買取などで一人で店番ということは経験上ありました。

この辺りはどこのお店でも配慮されているケースが多く、かつ業界的に男性比率が多いのでそこまで心配する必要はないかなと感じますが、気にされる方は面接の際に聞いてみましょう。

 

業界で働く上での素朴な疑問にお答えします

業界で働く上の素朴な疑問、ちょっぴりディープな部分まで!業界人として語ってまいります。

働く上で大変なことって何?

覚えることはいっぱい!日々の勉強は必須

さて、そんなブランドバイヤーの大変なことは何なのでしょうか。
やはりみなさん口を揃えて仰るのが「覚えることが多岐に渡ること」でしょうか・・・。

大きい買取店ですと時計担当・バッグ担当・ジュエリー担当と担当制になっているところもありますが、そういった買取店はかなり稀です。
基本的には一人でその全てを網羅する必要性が出てきます。

日々勉強です・・・

 

基準外品との終わりなき戦い

また、何においても様々な技術が上がっている昨今・・・。それは偽物製造業者も例に漏れず日進月歩しているということ。
コピー品のレベルも年々精巧なものへなりつつあります。
上記の商品名や相場を熟知することに加え、こういった基準外品にも対応していく能力が求められます。

日々基準外品への興味は絶やさないこと、それが基準外品を買い取らないことへの近道とも言えますね。

 

【罰符】ってある?

麻雀用語である罰符。この業界では「買取基準外品を買い取った際に自腹で損害分を補填する」ことを指します。
未経験で入られる方が結構気にされている部分ではないでしょうか・・・。

結論からすると、9割以上の買取店では罰符制度は「ない」です。ご安心ください!
ただ、もちろん買取基準外品を買った際の対応(お客様へ返金を求める対応など)は求められる上、基準外品の買取点数やその頻度によっては会社内での立ち位置・バイヤーとしての信用に支障が出てくる可能性が非常に高いです。

ベテランと言える査定士でも基本基準外品を買い取った経験のあることがほとんど。失敗は必ず次に活かすようにしましょう!

ただ上記の通り「9割以上」の買取店は罰符制度はない印象ですが、特段小さな個人店などの場合は罰符制度が存在する可能性があります
また基本的に金品を扱う業種のため、入社時に身元保証人を立てる必要のある業界ですが、身元保証書の内容の中に大抵「損害が生じた場合は補償する責務を負う」といったニュアンスの記載があります。
損害の責務の範疇がどこまでなのかといった部分など、ここは入社時に確認をされることを強くお勧めいたします。

 

業界って狭い?

正直にお答えします・・・!業界は「超」狭いです!

実際に私が経験した例を挙げてみますと

・前職で買い取れなかった商品が現職で買い取っていたことを知った
・前職でお会いしたお客様に現職でも再会
・前職で一緒に働いた方が現職の面接に応募していた

などなど。他にも業者オークションによく参加される方は前職のスタッフと会うなんてこともよくあったりします。

当たり前ですが、金品の横領等の悪事はすぐに情報が回ります。他には面接のバックれ、仕事を飛ぶ、喧嘩になって退職・・・などはやめましょう!

業界にいる以上どこかで繋がるケースは決して珍しくないので、退職時もなるべく穏便に退職されることをお勧めいたします。

 

仕事上での「出会い」はある?

これも正直にお答えします!「あります」!
私は残念ながら経験者ではございませんが、私の知る限りでも2組同じ会社でバイヤーのお仕事をされ、ご結婚されたご夫婦がいらっしゃいます。
業界人同士のご結婚って素敵ですね。ご家庭でも相場談義ができそう・・・!

私だったら毎日エルメスの話ばかりしてそうです(笑)

何事も言えることですが・・・運・ご縁・タイミングが大事だなと思う次第です。

 

まとめ:後悔のない転職・職探しを!

いかがでしたでしょうか。
少しでもバイヤーという職業について理解が深まったようであれば幸甚です。

また前述した通り1社目は今後のバイヤー人生のスタンスを形成する貴重な期間です。
個人的には非常に非常に1社目のチョイスは侮れません。1社目の教育方針が必ず今後の転職に良い意味でも悪い意味でも影響を与えてきます。

私はそのあたりあまり調べず入社した結果、会社の方針と私自身の方向性が合致したので結果的にラッキーケースでしたが、合わなかったら合わなかったでそれは辛い結果になっていたのかなと。
特に未経験の方は、ご自身なりに合うだろう会社をしっかり吟味されることをお勧めいたします。

ぜひ後悔のない転職・会社選びをしてくださいね!

 
ブランド買取の資格については以下の記事も参考にしてみてください。
「ブランド買取士になるには資格が必要?仕事内容と年収も解説!」

▼バイヤー(ブランド品査定士)の求人はこちらから

SNSでもご購読できます。