【〇〇風はありなのか?】アリエクスプレスで販売されている○○風ジュエリーと本家のクオリティの差を検証! | 中古ブランド品の買取業者が教えるブランド買取ニュース
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【〇〇風はありなのか?】アリエクスプレスで販売されている○○風ジュエリーと本家のクオリティの差を検証!

知る人ぞ知る【Aliexpress(アリエクスプレス)】。
主に中国雑貨と呼ばれる、トレンディなファッションアイテムから健康器具などなど幅広く取り扱っている総合ECサイトです。
到着に日にちはかかるものの、日本で購入するよりもお安く買えることから使用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ええ。お安いのはいいことなのです。
ただ・・・その中にはどう考えても○○(ブランド)のデザインと類似しているではないか!という商品がちらほらと散見されます。
インスタグラマーが「〇〇風でプチプラで可愛い!」と商品紹介することも正直なところ卑近な話ですよね。

本物と大差ないなら、安い〇〇風はありではないのか・・・

残念ですがそう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、実際にどれくらいのクオリティの差があるか気になる方は多いのではないでしょうか。

と、言うことで!今回はアリエクスプレスに売られている○○風と本家を比べるとどれくらいクオリティの差があるか徹底比較してみました。

※本記事は○○風や模倣品・コピー品をを助長する記事ではございません。業界人として、金額は張りますが本家でのご購入を強くお勧めいたします。
※2022年10月から、個人使用であっても模倣品の輸入が禁止となっております。

 

そもそもアリエクスプレスって?


出典:Aliexpress

アリエクスプレスは、中国の大手企業である【タオバオ】が海外向けに運営しているグローバルECサイトです。
基本的に中国など海外からの発送になるため到着まで時間はかかりますが、日本で類似品を購入するより大幅に安く購入することが可能です。

ちなみに、よく似たECサイトにアリババがありますが、アリババはどちらかというと最低購入ロット数が多く業者向け、アリエクスプレスは少量ロット(1個〜)から購入できる個人向けという特徴があります。

最近だと少しSHEIN(シーイン)にシェアを奪われている感が否めませんが、それでもまだまだ勢いのある総合ECサイトです。
アリババアリエクスプレスSHEIN(シーイン)
購入ハードル高い(最低ロット100個からなど縛りがある)低い(1個から購入可能)低い(1個から購入可能)
商品単価低いやや高い高い(まとめ買いでないと割高)
届くまでの速さ遅い遅い早い
語学力多少必要(セラーとロット数や金額の交渉が必要な場合あり)なくても問題なし(交渉なし、サイトがある程度日本語に対応している)なくても問題なし(日本語に完全対応)
購入者の属性業者向け個人消費者向け個人消費者向け

○○風(パクリ商品)と模倣品(偽物)は違うのか

そんな巷で溢れている〇〇風と模倣品はどう違うのでしょうか。
れっきとして、〇〇風はそのブランドのデザインと似せて作られているもののあくまでもそのブランドの商品ではない(刻印などもない)ですよという売り出し方に対し、模倣品(偽物)についてはデザインや刻印などもそっくり模倣しあたかもそのブランドの商品(正規品)であるように売り出すという違いがあります。

両者の違いについて詳しくみてみましょう。

基本的に〇〇風については商標法違反に触れる可能性があり、模造品についてはそれに加えて詐欺罪が適用される可能性があります。

模造品はさておき、〇〇風については逆手に取ると商標を取得していない商品については事実上「〇〇風」と謳っても何かしらの罰則がかかる可能性が低いことが実情であるといえます。
また実際に商標登録されている商品の場合でも、人の目につきやすい取引規模の大きな法人からメスが入りそうですし、個人のメルカリといった販売範囲が狭い場合はまだお咎めを受けていないケースもあるのではないでしょうか。

難しい問題ですが、業界の一個人としては模倣品並びに〇〇風に関して「他人の褌で相撲を取るのはいかがなものか・・・」と言いたいところですね。

※ちなみに〇〇風と謳わなくても、そのデザインから固有の商品を連想させる場合は商標法違反に触れる可能性があります
その例として、今回取り上げたバーキンに関してはエルメスが立体商標を取得しており、2015年にバーキンに似せたバッグを販売したとして女性経営者が逮捕されるニュースがありました。

出典:exciteニュース

 

 

2022年10月から税関による模倣品の取締が強化(個人使用でも没収対象に変更)

先ほども取り上げた模倣品(偽物)。ちなみに模倣品って個人で輸入できるのか?と疑問を持たれている方も多いかもしれません。
実は2022年9月までは、個人使用に限り模倣品の輸入が可能でしたが、2022年10月より税関による模倣品の水際対策が強化され、一律して個人使用の場合でも模倣品の輸入が禁止となり没収対象と変更になりました。

おそらく、個人使用と謳っても実際は商用目的であったり、はたまた個人使用で輸入したものの飽きて売るなどといった理由で世の中に模倣品が多く出回ってしまったからではないかと推測します。

とはいえ、そうとなると考えられるのが税関と模倣品業者・購入者でのいたちごっこ。
実情として、ブランドのロゴが目立たないよう服をわざと裏返しにして送ったりなど、あらゆる手で税関の隙を突こうとしているそうです。
ちなみに大阪税関ですと届く海外からの荷物は一日1万点以上。人の目で確認する限り、完全に模倣品を防げているかという点でいうとまだまだ難しいことが考えられますね。

アリエクスプレスを徘徊していると「おや?」と感じる商品に遭遇

そんなアリエクスプレスですが、基本的に模倣品(コピー)品より〇〇風商品がしれっと販売されていたりします
あまり詳しくはお話ができませんが、まさに言葉の綾。色々検索ワードに工夫をかけると「おや?」というものに遭遇します。

キーワードこそそれらしいものは入れられていないものの・・・わかる人が見れば一発でわかるようなものが販売されています。
これは・・・例のあの商品に似ていますね。

 

お値段なんと2,713円。本物とは似ても似つかない金額で販売されています。
ただ、パール部分は本物と同じく炭水パールを使っているそう。意外とクオリティは侮れないのかもしれません・・・
評価4.8の実力や如何に。せっかくなので買って比較してみました。

 

本家のデインジャーピアスとデインジャー風を比較してみました。

と、いうことで!本物のデインジャーとデインジャー風を比較していきます。

まずは外装や付属品から。本物のデインジャートライブピアスは箱・保証書の他にクロスもついており、デリケートな素材の真珠ということもあってメンテナンス面までしっかり配慮されていると感じさせられます。さすがタサキ・・・!

 

一方デインジャー風はこのような感じに。シリコンゴムが2種類ついているのはありがたい・・・?かもしれません。

 

細部も見ていきましょう。
(右側が本物のデインジャー、左側がデインジャー風)

本物のデインジャーピアスは金具部分がK18YG、デインジャー風は金具部分はメッキになっています。
やはりK18YGの方が落ち着きのある金色に対し、メッキは少しギラついた印象を受けます。

 

パール部分はどちらも炭水パールを使われています。
パッと比較した感じだと分かりにくいですが、やはり本物のデインジャーの方がパールの艶に深み(少し黒っぽい)のある印象です。

 

デインジャーの要とも言えるトゲトゲ部分もアップで見ていきましょう。
本物は滑らかに仕上がっていますが、デインジャー風は部分部分で少し処理が甘い(波打っているように見える)箇所があります。
とはいえ、意外にもここは「よくできている」印象です。

 

内側の金具デザインに関しては違う仕様になっていました。
本家は細い支柱でパールを支えられる技術力があるからなのか、角度によって内側の金具が見えづらいように細くデザインされていることがよく分かりますね。

結論から申し上げますと、お値段の割にはよく出来た出来と言えるのではないでしょうか。

 

表でまとめるとこのような結果になります。

本物のデインジャーピアスデインジャー風ピアス
ブランドタサキノーブランド
定価288,200円2,713円
付属品紙袋・リボン・箱・保証書・クロス本体のみ
素材K18YG/炭水パールメッキ/淡水パール
キャッチK18YG製シリコンゴム
アフターケアありなし

 

まとめ:模倣品・○○風商品を身に着けることは恥ずかしい(個人の意見です)

いかがでしたでしょうか。
模倣品・〇〇風商品が出回っている昨今。
少し宗教じみたお話にはなりますが、個人的にはブランド料はそのブランドやデザイナーへの敬拝だと感じております。
そう考えると、他人の褌で相撲を取るようなよくわからない業者にお金を落とすのは本家ブランドへの冒涜とも言えるのではないでしょうか。

また、模倣品や○○風商品は見る人が見れば本物でないことは一発でわかります。ご自身の品格を落とすことにも繋がりかねません・・・。
正直なところ、模倣品や〇〇風を身につけて高見えとアピールするよりも、その予算で購入できるおしゃれなブランドを開拓した方がよりおしゃれに見えると感じます。

あとは何よりも本物の方が大切に使おうといった気持ちや愛着が湧いてきます。
ぜひ模倣品ではなく、本物を手にされてみてくださいね!

 

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