ユニクロの古着事業はなぜうまくいかない?バイヤーが考えてみた | 中古ブランド品の買取業者が教えるブランド買取ニュース

ユニクロの古着事業はなぜうまくいかない?バイヤーが考えてみた

皆様、【ユニクロ】好きですか。
私はよく周りから、「買取業界にいるので、ユニクロとか好きじゃないでしょ」と言われますが…
私…ユニクロ、超・好きです。何なら今、全身ユニクロでこの記事を書いています。

さて、おそらく一家に1枚以上はあるユニクロですが、使わなくなった際はどうしていますか。
私は綺麗なものは回収ボックスに入れているのですが、この回収ボックスに入れた服は、一部古着として販売されているのだとか。

ただ、そのユニクロの古着事業…あまりうまくいってないんだそうです。
仕入れ値は実質0円なのに、なぜ…?今回はそんなユニクロの古着事業が頓挫している理由を、ブランドリユースに関わる中の人が解説してまいります。

ユニクロの古着事業について

ユニクロの古着販売事業はつい最近ですが、ユニクロ古着の回収自体はかなり前から行なっていました。
店頭に回収ボックスを設置しているのを、皆様も見たことがあるのではないでしょうか。

出典:ユニクロ

以前はボックスに寄付された服のうち、再利用ができるものは難民・災害支援に充てられ、使用が難しいダメージの強いものは燃料やリサイクル素材として活用されていました。
現在はそれに加え、再販に適した服を検品・メンテナンスし、中古品として販売を行なっているようです。

ユニクロの古着販売ですが、2023年10月に試験的に原宿店でスタート、その後の2024年には世田谷千歳台店、福岡の天神店、群馬の前橋南インター店の3店舗で展開を行っています。

 

ユニクロの古着事業がうまくいっていない理由

そもそも新品が安いので古着を買う必要がない

これが一番大きな理由かと思います。価値観は人それぞれですが、一般的にユニクロの服は安い部類に入るかと思います。
古着のメリットは、1着数万円するものが数千円で買えることが魅力だと思いますが、そもそもユニクロの服は高くても1万円くらいです。

お得経験が得られないですし、そもそも新品もリーズナブルであれば中古を買う必要ってあまりないですよね。

 

古着特有の”特別な一点もの”感がない

古着がお好きな方は「こだわりの一点ものに出会いたい!」という方が多い印象です。
下北沢の古着屋さんなどはいい例ですよね。一点一点キャラが立っている古着ばかりです。

その点、ユニクロ製品はオーソドックスで一点もの感がなく、量産型アイテムが多いですよね。
こう考えると、古着販売との相性が悪いことも頷けますね。

 

価格設定・販路選定が微妙(個人の意見)

個人的な意見としてユニクロの古着ですが、安さが売りなのか、サスティナビリティが売りなのか、価格設定・販路選定の両面で中途半端な感じになっていると思います。
安さを売りにするのならば下町エリア、商店街に近いエリアなど、生活に根付いたエリアの方が良いのかなーという気がします。

ユニクロの古着を買う人の理由

被服費を安くしたい・節約したい

定価で買っても十分お安いユニクロですが、フリマアプリで買うとより安いので、被服費の節約には最適ですね。

メルカリで一番売れているブランドはユニクロというデータがありますが、そこを考えてもユニクロの人気度が窺えます。
あと、ユニクロはなんだかんだサイズでミスすることが少ないことや、最悪失敗してもいいや!と思える価格故にメルカリで一番売買される人気ブランドなのかもしれませんね。

廃盤品を探している

ユニクロはオーソドックスな定番品が毎年出ているイメージがありますが、実は毎年続投しているわけではなく、その年で展開が終了するデザインのアイテムもしばしばあります。
また逆に、定番品でも地味に毎年改良(・改悪)がされていて、去年モデルが良かったのにな〜という方も結構多いのではないでしょうか。

例を挙げると、定番品のウルトラストレッチワンピース。
スタイルが綺麗に見えるので、毎年さまざまなインフルエンサーさんが取り上げている超人気アイテムです。

出典:ユニクロ (2025年モデル)

こちら、実は今年は改悪(すみません、私としては改悪)されていて、昨年と一昨年はエアリズム素材で作られていましたが、今年はエアリズムではないんですよね。あと首元のデザインも去年の方が良かったなと…

出典:ユニクロ (2024年モデル)

去年のエアリズムモデルが欲しい!!!という方は、中古でも購入されるのではないでしょうか。
そのような需要は一定数あると思います。

私も廃盤で気に入っていたユニクロアイテム、メルカリで何回か買ったことあります!

個人的な意見:ユニクロ古着事業は商品開発の一環としてはあり?

個人的には、ユニクロの古着事業は商品開発の一環として使うのは良いのかなと思います。

メルカリでも、ユニクロのこの年のこのアイテムは人気!というものが見受けられます。(先程のエアリズムワンピースもそうですが)
中古なのに当時の定価より高い、なんてアイテムもしばしば。

古着である程度の値段で売れる≒その年のモデルは人気だったとも取れるのではないでしょうか。
そこをうまく開発部と連携すれば、より良いアイテムの開発ができそうな気がします。

 

まとめ:奥深い古着アパレルの世界…

いかがでしたでしょうか!
天下のユニクロ・天下のファーストリテイリングですが、意外にも古着販売は苦戦しているのが分かっていただけたのではないでしょうか。

ファストファッションのアパレルは再販が難しいですが、ハイブランド・デザイナーズブランドは買取店に出すのがおすすめ!
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それではまた次回٩( ‘ω’ )و

 

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