リユース業界も新型コロナウィルスの影響を受けており、一定期間閉店したり、時短営業に切り替えたりと各店舗工夫して感染拡大を防いできました。
多くの企業ではテレワークやオンライン会議(テレカン)などが頻繁に利用され、買取の方法も対面からオンラインへの流れが始まっており、ビデオ通話(テレビ電話)で、商品を査定するオンラインビデオ通話査定が普及しつつあります。
今回はいち早くビデオ査定を取り入れたおすすめの買取店と共にオンラインビデオ通話査定の方法やメリットデメリットをご紹介していきます。
ビデオ通話査定(オンライン査定)とは?
ビデオ通話査定とは、LINE査定とは違い動画でつなげてテレビ電話をしながら、商品を査定していもらいます。
通常のLINE査定ですとお客さんは画像(写真)を送って、査定士はそれを見て買取価格の目安を提示します。
写真なので、写りがよくなかったり、角度がわるかったり、よく見えないところがたくさんある中で買取価格を提示するので、どうしても幅のある価格での提示になります。
しっかりと確定した価格については、実際に送ってもらって、触って、見てから提示となりますので、もしかしたら提示した価格を下回ってしまうということは残念ながらあり得ます。
ビデオ通話査定ではリアルタイムにお客さんと繋がって行いますので、実際に商品に触れることはできませんが、どこを見せて欲しいということは言えますし、ピンボケしてしまっていたらその場で修正を依頼することも可能です。
ビデオ通話査定では、LINE査定よりもより詳細に金額を出すことが可能になり、直接店舗へ行く、宅配で送る前にある程度決まった金額を知ってから買取を依頼することが可能になり、利用する側とするとより買取を利用しやすくなっていると言えます。
今後はLINE買取査定、店頭買取査定、出張買取査定、宅配買取査定に加えてビデオ通話査定が主流になっていくでしょう。
ビデオ通話査定のメリット・デメリット
ビデオ通話査定は大変便利なサービスですが、メリットの他にデメリットはあるのでしょうか。
本当はビデオ通話をしたくないという方もいらっしゃるかもしれません。
多くの店舗が取り入れているLINE査定の方が良いという方もいるかもしれないので考え就くメリットデメリットを見てみましょう。
メリット
まずはビデオ通話査定のメリットを見ていきましょう。
対面は避けたいとうニーズに応える、便利なサービスであることは間違いありません。
メリット1:査定士と直接話すことができる
ビデオ通話査定の一番のメリットと言えば、タイムリーに査定士と話しながら査定をしてもらえることでしょう。
LINE査定も大変便利なのですが、査定士の顔が見えず金額が送られてくるだけなので細かい質問などがなかなかしづらいと思います。
オンラインで直接つながっているので気になることはその時に聞くことができ、利便性も高く、より納得して買取をしてもらえるはずです。
その分査定士も対面した買取と同じ対応が求められます。
メリット2:家にいながら査定をしてもらえる
移動しなくてよいことも大きなメリットになります。
LINE査定も移動しなくて家から対応できるので同じですが、LINE査定の場合は写真を撮るので実際にどういうところを見せ欲しいのか、査定士側から指示をする事が出来ません。
特に大きなアイテムの場合はなかなか査定が出来るような画像をお送りいただける方が少なく、難しいのではないかと思います。
ビデオ通話であれば、どこを写してくださいという指示に従うだけでより正確な情報を渡すことができますので、買取価格もより正確になります。
メリット3:価格を約束してくれる(店舗、サービスによる)
ビデオ通話をする事によって、写真だけでは伝わらなかった情報がより正確に伝えられますので、実際に商品を送る前に価格を決めることが出来ます。
お客さん側は、価格が変わることがないので安心して送ることができますので、ビデオ査定を使う大きなメリットになります。査定価格を出してもらって実際に送ったら大幅に低くなってしまうのは避けたいところです。
また、これは店舗によってなのでビデオ査定をしたからといって必ず提示された買取価格を約束してくれるものではありませんのでご注意ください。
約束してくれる店舗でも期限を設けているところがほとんどですので、いつまでその価格で買取してくれるのかをしっかりと確認しておきましょう。
デメリット
ビデオ通話査定が便利だということはわかりました。
では逆にデメリットはあるのでしょうか。メリットと感じることもある人にとってはデメリットとなってしまうこともあります。
デメリット1:オンラインでつなぐことに抵抗がある
最近は電話もしなくなってテキストでのやりとりが増えて来たので、ライブでつないでやり取りすることに抵抗がある方もいるようです。
見ず知らずの人と会話をする事に抵抗があったり、その場で話さないといけないということに面倒くささを感じるようですとビデオ通話査定は向いていないかもしれません。
デメリット2:時間に左右される
ビデオ査定をしているその時はオンラインでつながって、査定士とやり取りをするので時間をとって対応しないといけません。
LINE査定では写真を撮って送って待っていればよかったので、特に家にいる必要もなく自由に過ごすことが可能ですが、ビデオ査定では査定をしている間は家にいなければいけません。
空いてる時間に依頼すれば良いので問題としては小さそうですが、時間に縛られたくない場合はLINE査定をおすすめ致します。
デメリット3:ダメージはあまりわからないのでは?
どうしてもカメラの性能やネット環境に依存してしまう部分が多いのですが、実際に見ればわかるものもカメラを通すことで見えなくなってしまうこともあります。
そうするとせっかくビデオ査定をして買取価格を出してもらっても、実際にアイテムを見てもらったら提示した価格よりも低いものが出る可能性が高いです。
その場合でも各店舗の査定士が工夫して、口頭でどういったところにどういう汚れがあるか、使用頻度はどのくらいか、いつ頃の購入かなど聞きたい情報を質問してくれますのである程度は防げるかと思います。
ビデオ通話査定のおすすめ買取店
ビデオ通話査定について全部で5店舗体験してきました。各社予約の段階から様々で非常に興味深かったです。
申込の方法や査定の方法など流れをご説明いたします。
注意点としては、PCでもスマホでも後ろが丸見えになる可能性があるので気になる方はお部屋をきれいにしておいた方が良いかもしれません。
retro.jp
出典:retro.jp
ブランドバッグをはじめとして、貴金属やアパレル製品の買取に定評のあるretro.jp。
PCまたはスマホどちらからでもすぐにつなぐことができるので、お見積もりをとるのも手軽で簡単です。
【申込~査定まで】
1.サイトへアクセスし「今すぐ利用する」をタップ
2.画面が切り替わるので「retroビデオ査定」をタップでつながる
【査定】
タップしてすぐにつながって、すぐ査定してもらるのでとてもスピード感があります。
また、見せる部位などは支持してくれますので、どうしてよいかわからなくてもその通りに見せればOKなのでだいぶ安心感があります。
質問の詳細も、世間話を交えながら聞き出してくれるので長く質問を受けているという印象がありませんでした。
金額については間違いがないようにチャットでも送ってくれますので、確認が可能です。
【査定後の手順】
ビデオ通話査定後の手順は、査定した価格で納得したら宅配査定、持込査定、出張査定のいずれかで申し込みが可能です。
出張査定については一定の基準があるので難しい場合もあるのですが、宅配査定でしたら該当のURLをお送りして次のアクションがしやすいように自然なフローになっています。
お名前とお電話番号、メールアドレスなどを伝えて記録を残しておくことも可能です。実際に査定を依頼したときに記録を残しておかないと、いつ査定していくらと伝えているのかがわかりません。
個人情報を伝えるのに抵抗がある方は無理にお伝えする必要はありません。
なんぼや
出典:なんぼや
買取大手のなんぼやもビデオ査定にいち早く取り組みました。
ビデオ査定のネーミングは「クイックセル」。一言でわかるサービス名が合ったほうが使う側としては思い出しやすいので、とても良いですね。
【申込~査定まで】
1.サイトから予約する
2.zoomをダウンロード(お持ちの場合は必要なし)
3.予約完了
4.予約10分前にアラートメール
5.時間になったら接続
【査定】
時間になったら指定されたリンクをクリックして、なんぼやの査定士をつながります。
アイテムが見えるようにPCのカメラの前に出して、全体の様子と細かい傷などを見せていきます。カメラを通しているので細かいところまでは見えないと思い、口頭でキズの箇所やキズの程度を伝えます。
時計やアクセサリーについては型番、箱、付属品など必要なところを聞かれます。
靴については案の定、カメラで写すのが結構難しかったのですが、査定士の方が指示をしてくれますので、つま先、かかと、内側、アッパーなど指示通りにカメラに映します。靴はつま先やかかとが削れているとマイナスポイントなのでそこはしっかり見ていました。
最期に服です。しかもコートなので大きく、とてもカメラで全体像を写すことはできませんので商品のブランドタグ、袖、絵里、素材を伝えて、カメラ前で上から下まで映るように動かしました。
ビデオ査定で提示した金額については実際にアイテムを送ったときに保証してくれるとのことです。
ただ、ロレックスだけ見てからにしてくださいという感じでしたので高額商品の場合は実際に見てから価格は決定されます。その他のアイテムについては価格を保証するということなので、送ってから引く価格を提示される心配はないです。
【査定後の手順】
ビデオ通話査定後の手順については、査定した価格で納得したら宅配査定を頼むことになります。
実店舗もあるのですが、店舗へ持って行って査定してもらっても同じ金額は出せないとのことでした。理由としては人件費、諸経費が掛かっているから、その分買取金額に影響してしまうとのことです。
記録しているので、宅配でアイテムが送られてきても名前と電話番号、メールアドレスで特定できるので提示した価格を間違えることはないそうで、こちらも安心です。
ロデオドライブ
出典:ロデオドライブ
ロデオドライブはLINEのビデオ通話を使います。
ページにはカテゴリごとにどういった場所を見せて欲しいか、という説明があります。これを参考にビデオ通話をしながら見せることが可能です。
申込~査定まで
1.サイトからLINEの友達登録をする
2.先方がいうにはいきなりかけてよいそう(今回は日時指定をして対応)
3.時間になったら確認してLINEのビデオ通話をかけてくれる
査定
LINEビデオ通話で査定士と繋がったら、アイテムをカメラに見せます。
事前にどんな商品がいくつあるとは聞かれていなかったので、ロレックスだけ重点的に見ていましたが価格は直接見てからでないと決定することはできないとのことでした。
すべての商品について写メを撮って、後程LINEで伝えますという形でその場での価格提示はありませんでした。
査定時間はだいたい20分くらいでした。
査定後の手順
1時間くらいでLINEえ価格提示がありましたが、その次の導線が書いていないのでどのようにして良いかがわかりませんでした。
売りたい場合は?と質問したところ、宅配キットを送るので、住所、氏名、電話番号をLINEで教えて欲しいと依頼がきます。
サイト上にもリンクがあるのでそこからも申し込めるようです。
【Q&A】ビデオ通話査定に関する疑問点
顔出しが必要なのか、査定額はどれくらいの期間有効なのかなど、初めてのビデオ査定では不安に思うことも多いでしょう。
ここではビデオ査定についてよくある疑問にお答えします。
ビデオ通話査定の際に顔出しは必要ですか?
商品のみを写せば査定は可能なので、ビデオ通話査定で顔出しが条件となっている買取店は滅多にありません。
なるべく顔や個人情報を出したくないという人は多いので、プライバシーなどに配慮している買取店が多いです。
不安な場合は、事前に買取店に問い合わせてみるのがいいでしょう。
実際の買取価格と変わることはありますか?
ビデオ査定の場合、対面よりも鮮明さにかけるというデメリットがあります。
ビデオでは見えにくい傷・汚れ・使用感などもあるため、実際に商品を見ての査定とは金額がずれてしまうことも少なくはありません。
ビデオだけでの判断が難しい場合は「商品を直接見てみないと判断できない」「査定金額が変わる可能性がある」など、事前に教えてくれる買取店も多いです。
見積もりだけでもOKですか?
見積もり・査定のみでも受け付けている買取店がほとんどです。査定をしたからといって売却を強要されるようなことは滅多にないので、安心してください。
ほとんどの買取店では、査定や相談は完全無料で対応しています。査定料や手数料などが請求されることも滅多にありません。
買取店のホームページに「査定無料」「手数料なし」などと記載されているケースが多いので、事前に確認してみることをおすすめします。
査定額に有効期間はありますか?
ブランド品の買取価格は状況に合わせて変動するため、ほとんどの買取店では査定額の有効期間が設定されています。
有効期間は、3日〜1ヶ月程度となっていることが多く、買取店によりかなり違います。不安な場合は、事前に確認しておくといいでしょう。
有効期間が経過してから商品を発送すると、再度査定となるケースがあるので注意してください。
中古市場の状態が急変した場合なども査定額が変わることがあるので、なるべく早く実物を送るのがいいでしょう。
ビデオ通話査定のまとめ
オンラインミーティング、オンライン飲み会、テレカン、リモートなど、対面しない形の取り組みが増え一般的になりつつあります。
中古品の査定についてもビデオ通話をしながら査定する形にシフトしており、きっと一般的に利用されるサービスになることでしょう。
家にいながら、対面しているような形で買取を行ってもらえるので、より正確性が増し利便性が高まったサービスと言えます。
うまくオンラインを活用して手軽に買取が出来るようになった今、買取店舗は必要ないのかもしれません。