みなさんは「グッチ」の偽物を見たことがありますか?グッチなどのスーパーブランドから人気商品が出ると、すぐさまコピー品が出回るという、イタチごっこが続いています。
ブランド買取業界で10年務めてきた筆者も、グッチの偽物は数多く見てきました。
そこで今回は、大手リユースショップやブランド買取専門店に務めてきた10年の経験を元に、グッチの偽物と本物の見分け方を徹底解説いたします。
これを読めば、大抵の偽物には気づくことができるようになりますので、お持ちのグッチが本物かどうか不安な方や、これからグッチの中古品を買おうとしている方は必見です。
目次
グッチのおすすめ買取店
グッチのおすすめ買取店をご紹介いたします。
偽物もしっかり見極めて、買取価格を提示してくれます。
経験豊富な買取店ばかりですので一度ご相談してみても良いと思います。
※注意※
偽物か本物かの真贋目的のみの問い合わせはしないこと
コメ兵
PR出典:コメ兵
コメ兵は、株式会社コメ兵が運営するブランド買取店です。
創業70年を誇る老舗買取店コメ兵は、年間18万件の商品を査定しています。
売上高は400億を超え、中古ブランド買取として最大級のシェアを誇るため、買取初心者の方でも安心して利用できます。
数多くのブランド品売買を行っているコメ兵は、店舗での販売に加えて自社のオンラインショップも保有し、豊富なブランド品の買取相場のデータベースを持っています。そのため、適正価格ではない値段で安く買い取られるといったことがないので高価買取も狙いやすいです。
また、メンズ・レディースを問わず多くのブランド品を扱っており、ジュエリー、時計、カメラ、楽器など取り扱いジャンルも豊富です。
宅配買取はウェブから簡単に申し込み出来て、無料宅配キットに商品を詰めて送るだけで簡単に査定してもらえるので普段なかなか店舗に出向く時間がない方におすすめです。
ブランドリバリュー
PR出典:ブランドリバリュー
ブランドリバリューは、ブランド品や貴金属といった高額商品の買取を行っている業者です。
買取実績は100億円を超えるなど買取業者として実績があり、さらにブランドリバリューは世界中に販路を持っており、バイヤーだけでなくコレクターとのコネクションがあります。
対応ジャンルのアイテムは自社の販路を活用して高額で売買できるため、買取金額も高額な設定を実現しています。
もちろん新品に近ければ近いほど買取価格は高くなりますが、アイテムによっては古い方が価値がありますので、その価値を見極め高額で買い取ってもらえる可能性があります。
ブランドリバリューならではの買取方法は「在宅あんしん買取」で指定の場所に買取専用車で伺い、買取を行うサービスです。そのほかにも完全非対面で行えるタイムフィットネスもありますので、ご自身の好きな買取方法を選びましょう。
バイセル
PR出典:バイセル
バイセルでは、全国どこでも出張買取が依頼でき、さらにスピード買取を売りにしておりますので依頼してから最短当日中の買取が可能で、その対応の早さが評判となっています。
そのスピード対応がお客様から好評を得ており、出張買取部門で顧客満足度1位を獲得したこともあります。
またバイセルでは、「フォローコール」というサービスを行なっています。これは出張買取後にお客様にお電話し、率直な意見や感想などを伺うもので、サービス向上への意欲が高いことがうかがえます。
グッチの偽物と本物の見分け方
ブランド買取業界歴10年、プロの鑑定士である筆者が、グッチの偽物と本物の見分け方を教えます。
どこを見ればいいのか、見分けるポイントを画像解説付きでご説明します。
ブランドロゴの刻印
まずは、こちらをご覧ください。
左側が本物、右側が偽物です。
グッチのバッグには、内側にブランドロゴ、「made in italy」、ものによっては型番が刻印されています。
注目すべき点は、GUCCIの「U」のフォントです。
「U」の部分をアップで見てみると、本物は右側が細くなっており、左右で太さが違います。
しかし、偽物のほうを見てみると、「U」の太さが左右で同じになっています。
別の例を見てみても、左側の本物は、「U」の形が左右非対称なのに対して、右側の偽物は、「U」の太さが均等になっていることが分かります。
数字のフォント
型番の数字のフォントも、偽物を見分けるポイントのひとつです。
以下、左側が本物、右側が偽物になります。
数字の「2」と「3」に注目してみると、本物のほうの「2」は、書き始めが丸みを帯びており、「3」の最後も丸くなっています。
一方、偽物のほうは、書き始めや終わりに丸みを帯びていません。
よく見ると、数字のフォント自体も違うことが分かります。
上の例も、「2」「3」「5」あたりのフォントを見れば、偽物と本物の違いに気づけるかと思います。
こちらも右側が偽物であることが、すぐに分かります。
しかし、上の写真のような型番の場合は、フォントでの判断が出来なくなります。
これらは、80年代より古いオールドグッチの型番ですが、数字の特徴が今のものとは違います。
ただし、オールドグッチの場合、革タグの裏にこの型番があれば、本物の可能性がかなり高いです。
型番検索
グッチのアイテムには6桁からはじまる型番があり、これがそのアイテムの形を表す番号になります。
インターネットでこの型番を検索してみるのも、偽物を見分けるコツのひとつです。
偽物の場合は、デタラメな数字が刻印されていることが多いので、もし型番を検索して、同じアイテムが出てこなかったら、偽物の可能性が高くなります。
ただし、オールドグッチや、海外限定のアイテムなどの場合は、型番を検索しても同じものが出てこない時もありますので、偽物と断定できるという方法ではありません。
そんなときは、その他の方法で見極めることになります。
縫製
こちらはキャンバス素材の偽物の見分け方です。
かなりよく見ないと分かりませんが、左側の本物は、茶色の縦の糸が6本ありますが、一方右側の偽物は青色の縦糸が5本です。
グッチの本物は、縦糸が必ず6本になっているので、縦糸が4本だったり、5本だったりする場合は、偽物になります。
肉眼での確認が難しいため、ルーペや虫眼鏡で確認してみてください。
金具の刻印
こちらもルーペや虫眼鏡がないと分かりにくいポイントになります。
左側の本物は、刻印の中まで処理が行われており、きれいですが、右側の偽物は刻印が二度打ちされ、汚くなっています。
金具で見分ける方法は、経験の浅い鑑定士だと間違うこともあるので、少し見極めが難しい方法です。
PVC素材には要注意
グッチの中でも大変人気な以下の素材は、偽物がかなり多く出回っています。
- GGキャンバス
- GGクリスタル
- GGピアス
- GGインプリメ
「PVC」という塩化ビニール素材で出来ており、PVCは材料費が安いため、コピー生産者も作りやすいラインとなっています。
筆者もこの素材の偽物は、何度も見る機会がありました。
保存袋
バッグなどを購入した時についてくる保存袋も、偽物かどうか判断するポイントになります。
左側の本物は、内側の縫製が二重縫いになっているのに対して、偽物は返し縫いがなく一重になっています。
保存袋まで丁寧な縫製が施されているのが、本物である証です。
稀に、偽物の保存袋に本物のバッグが入っていたり、その逆で本物の保存袋に偽物のバッグが入っていたりすることもあります。
筆者もそのパターンで、危うく偽物を買ってしまいそうになったことがありました。
コントロールカード
必ずしもついているわけではありませんが、グッチを購入すると1から順に数字が書かれたコントロールカードがついてくる場合があります。
上の写真を確認すると、2つとも数字の「0」の右下に小さい切れ目が入っています。
ゼロに切れ目があるのが本物です。
コントロールカードの場合も、偽物のバッグに本物のコントロールカードが付属していることもあり得ますので、確実な方法ではありませんが、あったほうが安心できる要素にはなるかと思います。
以上の9つのポイントを押さえて、お持ちのグッチを確認してみてはいかがでしょうか。
偽物が多いグッチの要注意アイテム
ここからは、筆者がこの10年で見てきた偽物のグッチの中で、特に偽物率が多かったアイテムや、最近よく見かけるようになった偽物アイテムをご紹介します。
新しいアイテムでも偽物は多く出回っておりますので、注意が必要です。
GGキャンバス ウエストバッグ
出典:YAHOO!ショッピング
グッチのGGキャンバス素材のバッグは、偽物が多いことで買取業界では有名です。
筆者がこれまで見てきたGGキャンバスのウエストバッグは、3つ中1つは偽物でした。
ウエストバッグは最近再び流行ってきていますので、要注意です。
偽物
画像の偽物は、数多く出回っているタイプのものです。
ロゴが太く不格好なこと、ウエストベルトの金具にギラつきが見られることがポイントとなります。
オフィディア バッグ
出典:楽天市場
こちらは、GGキャンバス素材とグッチを象徴するウェブライン(シェリーライン)が特徴のバッグです。
オフィディアは最近のシリーズですが、他にもGGキャンバスとウェブラインの組み合わせの偽物は、度々出会いました。
偽物
画像はGGキャンバス素材の偽物です。
金具のギラつきや、ロゴの字体が異なることがポイントとなります。
ディオニュソス ショルダーウォレット
出典:retro.jp
GGスプリーム素材を使用したディオニュソスシリーズのショルダーウォレット。
ディオニュソスも人気アイテムのため、偽物・コピー品は多く出回っています。
バンブー バッグ
出典:楽天市場
グッチの人気アイテム「バンブー」もよく偽物に出会いました。
人気シリーズは本当に注意が必要です。
GGインプリメ ショルダーバッグ
出典:楽天市場
GGインプリメ素材のアイテムも偽物・コピー品が非常に多いです。
PVC素材は安く手に入るため、偽物が生産されやすいようです。
プリント メッセンジャーバッグ
グッチ プリント
出典:楽天市場
こちらのグッチプリントバッグも偽物が多いようです。
このタイプのバッグは、今非常に流行っていますので、中古で購入する際は注意が必要でしょう。
GGマーモント ベルトバッグ
出典:楽天市場
こちらは最近トレンドのグッチのベルトバッグ。
人気商品であればあるほど、偽物・コピー品が作られやすいので、こちらのバッグも偽物が出回っています。
ウェブ ロングウォレット 長財布
出典:楽天市場
こちらは、ビーのデザインが施されたウェブラインのロングウォレット。
繰り返しになりますが、ウェブラインとGGキャンバスの組み合わせには、偽物・コピーが多く流通しています。
GGキャンバス ベースボールキャップ
出典:retro.jp
ストリートで人気のアイテムで、街中でもよく見かけるアイテムかと思います。
こちらのコピー品も本当によく見かけます。
エース スニーカー
出典:GUCCI
グッチのスニーカーの中でも、特に人気の「エース」シリーズ。
ロゴのフォントや、かかとの型押しレザー部分などから、本物かどうかの見極めが可能です。
グッチシマ ベルト
出典:楽天市場
グッチシマとインターロッキングのベルトにも偽物があります。
プロの鑑定士は、グッチシマの刻印や、バックルの金具の具合などから、偽物かどうか鑑定します。
ロゴTシャツ
グッチ ロゴTシャツ
出典:楽天市場
こちらもストリートで大流行しているグッチのロゴTシャツ。
明らかに偽物と分かるものや、一見本物と区別がつかないようなものまで、様々なコピー品が出回っています。
グッチの偽物を買わないための注意点
ここからはフリマアプリやオークションサイト、ネット通販などで、グッチの偽物を掴まされないための注意点をご説明します。
グッチの偽物を買わないためには商品だけでなく、時には出品者や販売元を疑うことも必要になります。
グッチ偽物の可能性大!要注意ワード
商品名や商品説明欄に、以下のワードが入っている場合は、偽物の可能性が高いので注意しましょう。
- コピー
- スーパーコピー
- フェイク
- 模倣品
- ○○風
- ○○タイプ
- レプリカ
- ブート品
- 並行輸入品
- 知人からもらった
「知人からもらった」というだけでは、偽物と確定するわけではありませんが、経験上、偽物を査定しに来る人がよく言うセリフですので要注意ワードに入れました。
グッチの偽物を販売している怪しいサイトの特徴
インターネット上には、グッチの偽物・コピー品を堂々と販売している通販サイトがあります。
以下の点を確認してみて、安心して購入できるサイトかどうか見極めましょう。
偽物注意点1:値段が異常に安い
偽物販売業者に最も多い特徴です。
新品・未使用品なのに、正規店での定価と比べて80%以上安い場合は、偽物と疑ったほうが良いかもしれません。
偽物注意点2:サイトの管理者
インターネット上で商品を販売するためには、特定商取引法に従って、会社名(代表者名)、会社住所を明記する必要があります。
もし、これらの記載がどこにもない場合は、悪質な業者と疑ってください。
偽物注意点3:問い合わせ先の電話番号、メールアドレス
上記に加えて、電話番号が記載されていないのも悪質なサイトの特徴です。
また、問い合わせ先のメールアドレスが、フリーメール(GmailやYahooメールなど)を使っているのも怪しいポイントのひとつです。
一般的な業者であれば、独自ドメインのメールアドレスを使用しています。
偽物注意点4:支払い方法と口座名義
支払い方法でクレジットカードが利用できるかどうか、確認しましょう。
クレジットカードが利用できず、支払い方法が銀行振込しか利用できない場合で、もし口座名義が個人名や外国人名義などの場合は要注意です。
偽物注意点5:日本語の文法がおかしい
偽物を販売している業者は、外国人であることが多いです。
サイト内の表記に、日本語の文法がおかしい箇所や不自然な言い回しなどがあれば、怪しい業者と疑いましょう。
特に、日本では使用されていない漢字が記載されている場合は、中国の悪質な業者である可能性が非常に高いです。
上記5点と照らし合わせてみて、特に当てはまるものがなければ、概ね問題ないかと思います。
フリマアプリ、オークションサイトでグッチの偽物を買わないためには
グッチの偽物・コピー品は、メルカリやラクマなどのフリマアプリや、ヤフオクなどのオークションサイトでも横行しています。
運営側もパトロールをして偽物の排除を行なっていますが、出品数が膨大なため、チェックしきれない状態が続いています。
そのため、購入者側も偽物を買わないために気を付ける必要があります。
以下、グッチの偽物を買わないための対策をご紹介します。
偽物対策1:値段が異常に安くないかチェック
先程もご紹介したように、新品や未使用品なのに価格が安すぎる場合は、要注意です。
正規店で売られている定価と比べてみて、明らかに安すぎる時は疑ったほうが良いかと思います。
偽物対策2:出品者の評価をチェック
出品者のプロフィール欄から評価を確認してみましょう。
もし、悪い評価がついていれば、コメント欄も見て内容をチェックしてから取引することをおすすめします。
また、評価が0の出品者にも要注意です。
悪質な出品者は、ペナルティを受けても新しいアカウントで次々とコピー品を出品しますので、評価0の場合があります。
もちろん評価0の出品者のすべてが悪質とは限りませんが、注意すべき点として覚えておきましょう。
偽物対策3:出品者に質問してみる
顔の見えない相手と取引するわけですから、安心して購入するためには、出品者に質問することも大切です。
購入前に気になるポイントはどんどん質問してみましょう。
質問をしてみて、もし以下のようなことがあれば、注意したほうが良いかもしれません。
- 返答があまりにも遅すぎる
- 質問の意図に合わない雑な返答
- 日本語の文法がおかしい
フリマアプリやオークションサイトでも、外国人がブランド品の偽物を出品しているケースが多いので、特に日本語の文法がおかしい場合は注意しましょう。
少しでも疑わしい点があれば、取引しないことをおすすめします。
グッチの偽物をブランド買取店が「偽物」と言わない理由
ブランド買取店の鑑定士は、たとえその商品が明らかに偽物であると判断しても、「この商品は偽物です」と言うことはありません。
ブランド品の偽物(コピー品)を買取店に持って行ったことがある方は聞いたことがあるかもしれませんが、その場合「こちらは当店基準外のお品物になりますので、お値段をおつけできません」といった回答になります。
グッチの偽物については、プロの鑑定士であれば、ほとんど判断が可能です。
しかし、その商品が正規品かどうかは、厳密にはそのブランド(この場合グッチ)しか判断することが出来ません。
グッチの正規店に持って行って、「当ブランドの商品ではありません」と言われて、初めて偽物であるということが確定します。
ブランド買取店に「基準外」として査定されたものは、その商品が偽物である場合と、その買取店では偽物か本物かの判断ができなかった場合とがあります。
後者の場合は、他の買取店では買取してもらえたというケースもあります。
ブランド買取店に「基準外」と査定されただけでは、偽物かどうかが分かるわけではないことを覚えておきましょう。
グッチの偽物に関するよくある質問
購入したグッチが偽物だった…なんてこともあるかもしれません。
こちらでグッチの偽物についてよくある質問をまとめました。
グッチが偽物かどうか見て欲しい
買取店で偽物かどうか判定してほしいと持って行っても、対応してくれないかもしれません。
買取店はあくまでも売りたいお客様に対してのサービスなので真贋判定だけを依頼すると難しいお店が多いでしょう。
実際に買取に出す形で依頼すれば査定をしてくれます。そこで価格がつかないようだと偽物の可能性が高くなりますが店舗ごとに基準が違うので複数店舗で見てもらうのが良いでしょう。
定価から比べるとかなり安いグッチを購入したのですが偽物でしょうか?
ブランド品は広告やブランディング、素材、縫製など様々な費用がかかり展開されています。
例えば、通常20-30万円のバッグが新品で数万円で売られていることは考えられません。
グッチを買取依頼する際に必要なものを教えてください
偽物かどうかわからない、買取査定をしてほしいというときは必要な書類があるので事前に用意をしておきましょう。
東京都の古物営業法で、買取業者が買取をする際には相手の身分証を確認するのが決まりとなっています。
買取店で買取をしてもらう時は身分証明書の提示を求められるので、以下のような身分証を必ず用意しておきましょう。
・運転経歴証明書
・パスポート
・住民基本台帳カード
・健康保険証
・在留カード
・特別永住者証明書
・個人番号カード
宅配買取の場合も同様で、身分を証明する書類のコピーをご同梱するよう求められます。
まとめ
プロの鑑定士でも見分けるのが難しいほど、精巧につくられた偽物も稀にありますが、今回ご紹介した方法で、大抵の偽物は見分けられるかと思います。
それでもお持ちのグッチが本物かどうか分からない方は、ブランド買取店に査定を依頼するという方法もあります。ただ、買取店では真贋だけの判定はしてくれないのと、基準外と言われてもそのお店のルール上のことなので複数の買取店で査定することをおすすめします。
今後、「本物だと思って購入したけど偽物だった…」と悲しい思いをする人が少なるなるよう、この記事が参考になれば幸いです。